学習範囲:実技(鑑別)|受信機・発信機・地区音響の操作と試験
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併せて、ご参照ください。
受信機の操作問題は、盤面を丸暗記せず、現在の状態 → 操作 → 操作後の状態 → 復旧の順に読みます。
盤面は「表示→操作→変化→復旧」で読む
直後の問題では、点灯している表示だけで試験名を決めません。操作したスイッチ、選んだ回線、増えた表示と音響、復旧後の状態を一続きで読みます。
- 関係者へ連絡し、意図しない連動を防ぐ。
- 火災試験スイッチを試験位置へ入れる。
- 回線選択スイッチで対象回線を選ぶ。
- 火災灯・地区表示灯、主音響・地区音響を確認する。
- 回線選択、火災試験、音響停止、連動停止をすべて定位へ戻す。
試験名は「何を確かめたか」で分ける
- 火災表示試験:1回線ずつ火災表示と音響を確認する。
- 自己保持:次の回線を作動させても、先の地区表示が復旧まで残るか確認する。
- 同時作動:複数回線を同時に作動させ、常用電源では5回線、予備電源では2回線の表示・音響を確認する。
- 導通・共通線:末端から受信機まで信号が届くか、共通線1本が受け持つ警戒区域が7以下か確認する。
- 予備電源:常用電源を断っても監視を継続し、復旧後に常用電源へ戻るか確認する。
復旧の原則:発信機など信号を出している原因側を先に戻し、その後に受信機の復旧スイッチで自己保持を解除します。原因が残ったまま受信機だけ復旧しても、再び火災表示になります。
【過去問】受信機・発信機・地区音響の操作と試験
P型1級受信機の自己保持試験
回路選択スイッチにより、④の地区表示灯が点灯している。
1 復旧スイッチを操作せず、自己保持機能を確認するために次に行う操作と、確認する表示状態を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
回線選択スイッチで⑤を選択し、④の地区表示灯が消灯しないことを確認する。
自己保持とは、いったん受けた火災信号の表示を復旧操作まで残す機能です。④を作動させたまま次の⑤へ進み、④が消えず⑤も点灯すれば、前の回線の情報を保持しながら新しい信号も受信できています。
操作後の状態:火災灯は点灯を続け、地区表示灯は④と⑤がともに点灯します。音響停止操作をしていなければ主音響装置・地区音響装置も鳴動します。
試験の切り分け:ここで復旧スイッチを押すと④の保持を解除するため、自己保持の確認になりません。
P型1級受信機の同時作動試験
図は自動火災報知設備のP型1級受信機の一般的な操作部である。火災表示試験スイッチを倒し、回路選択スイッチで任意の5回線を途中で復旧させずに選択して、受信機の作動状態を確認した。
+ 解答・よく分かる解説
1. 同時作動試験
復旧させずに複数回線を連続して火災作動状態にし、複数の火災信号が重なっても受信機、主音響装置、地区音響装置、附属装置が正常に作動を継続できるかを確認します。
操作後の状態:選択した各回線の地区表示灯が追加点灯し、火災灯は点灯を継続します。音響を停止していなければ主音響装置と該当する地区音響装置が鳴動します。
見分け方:1回線ずつ復旧する火災表示試験と違い、「復旧させず複数回線を重ねる」とあれば同時作動試験です。
2 この試験を予備電源で行う場合、復旧させずに試験する回線数を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
2. 2回線
予備電源では任意の2回線を、途中で復旧させず同時作動状態にします。1回線受信機では、その1回線を対象にします。
操作後の状態:対象2回線の地区表示灯と火災灯が点灯し、主音響装置・地区音響装置等が予備電源でも作動を続けることを確認します。
数字の整理:常用電源は任意の5回線、予備電源は任意の2回線です。5回線未満の受信機を常用電源で試験するときは全回線を作動させます。
受信機の火災灯・地区表示装置の読取り
写真のA・Bは、受信機が火災信号を受信したときに点灯する部分を示している。写真を見て、次の設問に答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
火災灯
受信機が火災信号を受けて火災表示状態になったことを、受信機全体として示す表示です。どの回線かはBの地区表示装置で読み分けます。
操作後の状態:火災表示試験や実際の火災信号で点灯し、自己保持機能がある受信機では復旧操作まで点灯を続けます。
見分け方:盤面の上部などに単独で設けられ、受信機全体が火災状態であることを示す赤色灯です。回線番号が並ぶ地区表示灯とは分けて読みます。
注意:火災灯が点灯していても地区表示が出なければ、発生区域を特定できません。火災灯だけで正常と判定しません。
+ 解答・よく分かる解説
地区表示装置(地区表示灯)
火災信号等を受けた警戒区域・回線を個別に示します。写真では地区表示灯No.3が点灯しているため、第3回線に対応する区域を現地確認します。
混同防止:火災灯は受信機全体の火災状態、地区表示装置は場所・回線を示します。
見分け方:回線番号や警戒区域名と一対一で並ぶ表示部です。点灯番号を平面図・警戒区域一覧と照合して現場を特定します。
注意:地区表示灯は発信機の位置を示す表示灯とは別物です。番号を読み違えたまま現場確認へ向かわないよう照合します。
+ 解答・よく分かる解説
赤色
火災表示は赤色で識別します。ガス漏れ表示で用いる黄色と混同しないようにします。GP型・GR型では、火災表示とガス漏れ表示の両方を扱うため、色と表示名称をセットで読みます。
見分け方:火災表示は赤色、ガス漏れ表示は黄色です。灯火の色だけでなく、直近の表示名称も必ず確認します。
注意:色覚だけに頼らず表示文字も読みます。試験後に赤色灯が残る場合は、信号原因と自己保持の解除を確認します。
4 この受信機が火災信号を受信してから火災表示するまでの時間を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
5秒以内
P型受信機は、火災信号又は火災表示信号の受信開始から、地区音響装置の鳴動を除く火災表示まで5秒以内です。時間は「受信開始から表示まで」を測り、地区音響の鳴動開始時間と混同しません。
見分け方:計時の始点は火災信号の受信開始、終点は火災灯・地区表示などの火災表示成立です。地区音響の鳴動時間とは切り分けます。
注意:秒数は5秒以内です。試験器の操作開始や音響停止操作を始点にすると測定条件がずれます。
P型1級受信機の火災表示試験
図は自動火災報知設備のP型1級受信機の一般的な表示・操作部である。火災表示試験について、次の設問に答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
1. 受信機の火災表示と保持を確認する。
受信機内部で火災信号を模擬し、表示・音響・自己保持が回線ごとに正常かを確認します。感知器を加熱・加煙して作動させる試験でも、外部配線の断線を調べる試験でもありません。
操作後の状態:火災灯と選択回線の地区表示灯が点灯し、主音響装置と地区音響装置が鳴動します。復旧スイッチを操作するまで火災表示が保持されることも確認します。
2 火災表示試験で点灯又は作動する部分を4つ答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
2. 火災灯、地区表示装置、主音響装置、地区音響装置
火災灯は受信機が火災表示状態であること、地区表示装置はどの警戒区域・回線かを示します。主音響装置は受信機の監視者へ、地区音響装置は建物内の在館者へ火災を知らせます。
操作後の状態:火災灯と選択した地区表示灯が点灯し、主音響装置と該当地区の地区音響装置が鳴動します。スイッチ注意灯が点滅した場合は、地区音響停止など自動で定位へ戻らないスイッチが停止位置に残っていないかも確認します。
+ 解答・よく分かる解説
3. 火災表示試験スイッチ → 回路選択スイッチ → 復旧スイッチ
最初に音響停止・移報停止等が必要な安全措置を確認し、火災表示試験スイッチで試験状態にします。次に回路選択スイッチで1回線を選び、火災灯・地区表示灯の点灯と主音響・地区音響の鳴動を確認します。最後に復旧スイッチで表示を戻し、次の回線へ進みます。
順序の理由:回線を選ぶ前に試験状態を作り、確認後に復旧します。消火栓等との連動がある機種では、点検要領に従い連動停止を先に行い、試験後は必ず定位へ戻します。
P型1級受信機の共通線
図は、1本の共通線を8警戒区域で共用している状態を示す。適否と理由を答えなさい。
図の共通線Aの使用方法は適切か。理由を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
不適切。
P型1級受信機では、共通線1本が受け持つ警戒区域は7以下とします。図は8警戒区域が同じ共通線へ接続されているため、上限を超えています。
見分け方:回路図では共通線を1本選び、その線と組になる警戒区域を端から数えます。
注意:試験後に共通線を外した場合は確実に復旧し、全回線の導通と通常監視状態を確認します。
機器収容箱の表示灯・地区音響装置・発信機
写真は機器収容箱の正面である。左・中央・右の各部分を見て、次の設問に答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
名称:表示灯
用途:発信機の位置を示す。
表示灯は、離れた位置から発信機の場所を見つけやすくするための灯火です。受信機の地区表示灯のように火災発生回線を示す装置ではありません。
見分け方:機器収容箱の外側で赤く点灯する丸形の灯火を確認します。
見分け方:試験スイッチを入れた後、回線選択で地区表示が順次変わり、火災灯と二つの音響が追従する一連の動きを確認します。
注意:試験前に移報・防排煙などの連動先を確認し、終了後は火災試験・音響停止・連動停止の全スイッチを定位へ戻します。
2 写真中央の孔が多数ある部分の名称と用途を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
名称:地区音響装置
用途:火災の発生を音響で在館者に知らせる。
写真ではスピーカー形の開口部として収められています。受信機内部の主音響装置が監視者へ知らせるのに対し、地区音響装置は建物内の警戒区域へ警報を伝えます。
作動時:火災信号を受信すると鳴動し、地区音響停止の状態や区分鳴動の条件に応じて警報範囲が変わります。
3 写真右側の押しボタンがある機器の名称と用途を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
名称:P型発信機
用途:人が押しボタンを操作し、受信機へ火災信号を送る。
感知器が自動的に火災を検知するのに対し、発信機は発見者が手動で操作します。P型1級発信機には確認応答灯と電話ジャックがあり、P型2級発信機にはありません。
作動時:受信機の火災灯・該当地区表示灯が点灯し、主音響装置と地区音響装置が鳴動します。
4 写真中央の装置が音声以外で警報を発する場合、音圧を測定する位置と必要な音圧を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
地区音響装置の中心から1m離れた位置で、90dB以上。
騒音計のマイクロホンを地区音響装置の中心から1m離して測定します。音声で警報を発する方式の基準値と混同せず、この設問は音声以外の地区音響装置を対象にしています。
試験の意味:鳴っているかだけでなく、在館者へ警報を伝えられる音圧があるかを数値で確認します。
発信機と受信機の復旧操作
図は、誤って操作された発信機によって受信機が火災表示状態になった状況を示す。通常状態へ復旧する手順を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
1. 発信機の押しボタンをもとの位置に戻す。
火災でないことと作動した場所を確認したうえで、火災信号の原因となっている現地側の発信機を機種所定の方法でもとへ戻します。
この時点の状態:発信機からの火災信号は止まりますが、受信機は自己保持しているため、火災灯・地区表示灯が直ちに消えるとは限りません。受信機側の復旧操作は次の段階です。
+ 解答・よく分かる解説
2. 受信機の復旧スイッチを操作して復旧する。
発信機を戻して原因信号を取り除いた後、受信機の復旧スイッチで自己保持を解除します。
操作後の確認:火災灯と該当地区表示灯が消灯し、主音響装置・地区音響装置が停止して通常監視へ戻ることを確認します。表示が残る場合は、別の感知器・発信機の作動や配線短絡など、火災信号の原因が残っていないかを調べます。
導通試験装置がないP型2級受信機
図は、P型2級受信機と感知器回路末端に設けた2つの操作部A・Bの関係を示す。回路導通試験装置を備えていない場合の確認方法を答えなさい。
図のAまたはBを用いて回路の導通を確認する方法を、それぞれ答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
1. 回路末端の発信機を操作する。
2. 回路末端の回路試験器のテストボタンを押す。
P型2級受信機には、受信機内の回路導通試験装置が必須ではありません。その場合は回路の末端から実際に信号を送り、受信機まで届くかで導通を確認します。
操作後の状態:受信機の該当地区表示灯が点灯し、主音響装置と該当地区の地区音響装置が鳴動すれば、末端から受信機までの回路は導通しています。確認後は発信機・試験器を戻し、受信機を復旧します。
区別:受信機内部だけで表示を作る火災表示試験では、外部回路の断線確認にはなりません。
受信機の予備電源試験
図はP型1級受信機の一般的な操作部である。予備電源試験スイッチを操作する方法以外の試験方法を答えなさい。
予備電源試験スイッチを操作するほかに、予備電源を試験する方法を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
受信機の主電源を遮断する。
主電源を遮断し、常用電源から予備電源へ自動的に切り替わることを確認します。受信機の監視機能が停止しないこと、電源異常等の表示・音響が設計どおりに現れることも確認します。
復旧後の状態:主電源を戻すと自動的に常用電源へ復帰し、交流電源灯などが通常状態へ戻ります。試験後に主電源や予備電源試験スイッチの戻し忘れがないことを確認します。
注意:実設備の主電源遮断は移報・連動・監視へ影響するため、関係者への連絡と点検要領に従って行います。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。
まとめ
受信機操作は、現在表示、操作後の表示と音響、復旧の順に確認します。
次は【過去問】配線・終端抵抗・警戒区域・系統図|消防設備士甲4・乙4【実技(鑑別)⑤】へ進みます。