【過去問】感知器試験器と機能試験|消防設備士甲4・乙4【実技(鑑別)③】

【過去問】消防設備士甲4・乙4の実技(鑑別)③|感知器試験器と機能試験
強欲な青木
加熱・加煙・空気管式の試験器は、何が違いますか?
試験器が与える刺激、対象感知器、確認する機能を一組で見分けます。
消防設備士

学習範囲:実技(鑑別)|感知器試験器と機能試験



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併せて、ご参照ください。

この講義で扱うのは、試験器の外観・接続先から器具名、対象感知器、試験名を識別することです。点検・試験の目的と判定は「工事・整備⑦」、感知器の構造は「鑑別②」で扱います。

 

加熱試験器と加煙試験器

 

加熱試験器

加熱試験器は、熱式スポット型感知器へ試験用の熱を与え、感知器が作動することを確認する器具です。

対象となる代表例は、差動式スポット型、定温式スポット型、補償式スポット型です。実際の点検では、感知器の種別・取付高さ・周囲環境と試験器の取扱説明書に従います。

 

加煙試験器

加煙試験器は、煙感知器の感知部へ試験用の煙またはエアロゾルを導入し、作動を確認する器具です。

光電式スポット型感知器の写真問題では、感知器を覆うカップ部と伸縮棒・発煙部を見て判断します。

試験器 与えるもの 主な対象 試験で確認すること
加熱試験器 熱式スポット型感知器 感知器が正常に作動するか
加煙試験器 試験用の煙等 煙感知器 感知器が正常に作動するか
加煙試験器と支持棒

支持棒の先端に試験器を取り付け、煙感知器を作動させます。

強欲な青木
カップが似ていても、熱を与えるか煙を入れるかで分けるんですね。

写真では発熱部・発煙部・ボンベ・カプセルの有無を確認します。作動後は受信機の表示と感知器の復旧まで確認します。
消防設備士

加熱試験器は熱式、加煙試験器は煙式。器具の外観だけでなく「何を与えるか」で覚える。

 

 

差動スポット試験器

 

点検しにくい場所から試験する

差動スポット試験器は、試験口付きの差動式スポット型感知器へ連絡管を通じて空気を送り、離れた位置から作動させるための器具です。

高圧配線の上部、ダクト裏、機械室など、加熱試験器を感知器へ近づける点検が困難または危険な場所で用いられることがあります。

 

写真の識別ポイント

  • 壁面等に設けられた試験口
  • 試験口の番号・対照番号
  • 空気注入試験器を接続する口
  • 感知器へ延びる空気管または銅管

試験器の試験口が複数ある場合、どの差動式スポット型感知器に対応するか番号で確認します。

試験口付き差動式スポット型感知器に空気を送る試験器

長い操作棒の先端から試験口へ空気を送り、点検しにくい場所の差動式スポット型感知器を作動させます。

強欲な青木
空気管式の分布型感知器と混同しないようにします。

名前にスポットとあっても、感知器本体ではなく遠隔試験用の器具です。使う相手は、試験口付きの差動式スポット型感知器です。
消防設備士

差動スポット試験器は、点検しにくい場所の差動式スポット型感知器へ空気を送って試験する。

 

 

空気管式の試験器具を見分ける

 

テストポンプ

テストポンプは、検出部や試験用配管へ規定の空気量を送り込む空気注入試験器です。

写真では、握り部・シリンダ・接続チューブ・容量表示を確認します。必要な空気量と操作方法は検出部・試験器の仕様に従い、外観だけで決めません。

 

マノメーター

マノメーターは、空気圧を液柱の高さとして読む試験用計器です。空気管式の流通試験、接点水高試験、リーク試験で用いられます。

 

コックハンドルと接続口

同じテストポンプとマノメーターを使っていても、コックハンドルの位置と接続口が違えば試験名が変わります。

写真・図で見るもの 読み取る内容
テストポンプ 空気を注入する
マノメーター 圧力を水高で読む
P1・P2・試験孔 空気管・検出部・試験器の接続先
コックハンドル 流通・接点水高・リーク・作動の試験位置
差動式分布型感知器の空気管式試験器具

ポンプ、接続管、検出部側の接続位置を写真から読み取ります。

強欲な青木
まず器具名、そのあと試験の目的を答えます。

ポンプは空気を入れる、マノメーターは圧力を読む器具です。器具が同じでも、接続先とコック位置で試験名が変わります。
消防設備士

空気管式の図は「ポンプ=注入、マノメーター=水高、コック=試験切替」で読む。

 

 

空気管式の4試験を区別する

 

火災作動試験

検出部へ作動空気圧に相当する空気量を注入し、接点が閉じるまでの作動時間を確認します。

 

流通試験

空気管へ空気を流し、漏れ・つぶれ・詰まりなどの有無と空気管長の状態を確認します。マノメーターの水位変化と時間を、検出部に示された値や試験要領で判定します。

 

接点水高試験

空気を徐々に注入し、検出部の接点が閉じたときの水高を測定します。検出部が作動するのに必要な圧力が適正かを確認する試験です。ダイヤフラム試験、フラム試験と表されることがあります。

 

リーク試験

検出部内部のリーク抵抗が適正かを確認します。名称にリークとあっても、流通試験が調べる空気管の漏れ・詰まりとは確認対象が異なります。

試験 主な確認対象 覚える動作
火災作動試験 作動時間 規定量を注入して接点が閉じるまで測る
流通試験 空気管の漏れ・つぶれ・詰まり・長さ 水位低下時間を測る
接点水高試験 接点が閉じる作動圧力 ゆっくり注入して閉じた水高を読む
リーク試験 検出部のリーク抵抗 圧力変化を規定時間で読む
空気管式感知器の火災作動・流通・接点水高・リーク試験の比較

Aは火災作動試験、Bは流通試験、Cは接点水高試験、Dはリーク試験です。火災作動は作動時間、流通は空気管、接点水高は接点が閉じる圧力、リークは検出部内のリーク抵抗を確認します。

強欲な青木
目的を先に覚えると接続図にも対応できます。

流通試験の主役は空気管、接点水高試験の主役は検出部の接点です。リーク試験は、検出部内のリーク抵抗を確認します。
基準値は機種差があるため、問題に示された値や銘板を使います。
消防設備士

 

 

光電式分離型感知器の感度を試験する

光電式分離型感知器の感度試験では、送光部と受光部の光軸を減光フィルターで遮り、所定の減光率で正常に作動するかを確認します。

減光フィルターは穴の大きさ・数・表示等で減光率が異なるため、写真だけで数値を推測せず、試験器具の表示と機器仕様を照合します。

光電式分離型感知器の感度試験に用いる減光フィルター

光軸を所定量だけ遮って作動を確認します。

光電式分離型は、送光部と受光部の間へ減光フィルターを入れて感度を確認する。

流通=空気管、接点水高=作動圧力、リーク=検出部のリーク抵抗、火災作動=作動時間。

 

 

※よく出る引っかけポイント5つ

 

引っかけ①:加煙試験器=煙濃度測定器

加煙試験器は煙感知器を作動させる試験器です。室内の煙濃度を連続測定する器具ではありません。

 

引っかけ②:差動スポット試験器=差動式分布型

差動スポット試験器が対象とするのは試験口付きの差動式スポット型感知器です。名称だけで分布型と判断しません。

 

引っかけ③:マノメーターがあれば全部流通試験

接点水高試験やリーク試験でもマノメーターを使います。接続口、コック位置、測る値を読みます。

 

引っかけ④:流通試験とリーク試験は同じ漏れを調べる

流通試験は主に空気管、リーク試験は検出部内のリーク抵抗を確認します。

 

引っかけ⑤:数値はすべて暗記

作動時間・水高・流通時間などは機種・検出部の表示値に従うものがあります。試験問題に示された条件を優先します。

強欲な青木
マノメーターだけでは試験名を確定できません。

器具名、感知器名、試験名を一つの単語に混ぜないでください。写真問題は、矢印が器具全体か接続部かを確認します。
消防設備士

試験図は「器具 → 接続先 → 操作 → 読む値 → 確認対象」の順にたどる。

 

 

全部で10ポイント


  1. 加熱試験器は熱式スポット型感知器へ熱を与える
  2. 加煙試験器は煙感知器へ試験用の煙等を導入する
  3. 差動スポット試験器は、離れた位置から差動式スポット型感知器へ空気を送る
  4. テストポンプは空気を注入する
  5. マノメーターは圧力を液柱の高さで読む
  6. 火災作動試験は作動時間を確認する
  7. 流通試験は空気管の漏れ・つぶれ・詰まり・長さの状態を確認する
  8. 接点水高試験は接点が閉じる作動圧力を確認する
  9. リーク試験は検出部内のリーク抵抗を確認する
  10. 写真鑑別は、器具名・対象感知器・試験名を分けて答える

ここからは、直前までに整理した「感知器試験器と機能試験」の判断手順を、実際の過去問で確認します。

 

強欲な青木
問題文では、どの条件から確認すればええんですか?
本文で整理した「感知器試験器と機能試験」の判断手順を使い、条件と選択肢を一つずつ照合しましょう。
消防設備士

【過去問】感知器試験器と機能試験

下の写真は、光電式スポット型感知器の機能試験を行っているところを示したものである。次の各設問に答えなさい。計20点この試験用の器具の名称を答えなさい。

【設問】

この試験項目の名称を答えなさい。

1. 試験用器具の名称

2. 試験項目の名称

光電式スポット型感知器の試験に用いる加煙試験器

 

下の写真は、電気室高圧配線上部や空調設備用ダクトの裏側等、点検が容易に行えない場所に感知器を設置した場合の点検に使用する器具である。次の各設問に答えなさい。計10点1 写真の器具の名称を答えなさい。

【設問】

2 この器具を使用する感知器の名称を答えなさい。

1. 器具の名称

2. この器具を使用する感知器の名称

試験口付き差動式スポット型感知器に空気を送る試験器

 

下図は、自動火災報知設備の差動式分布型感知器(空気管式)の「ある試験」を示したものである。次の各設問に答えなさい。

【設問】

1 この試験の名称を下の語群から選び、記号で答えなさい。

〈語 群〉

ア;ポンプ試験   ウ:接点水高試験

イ:リーク試験   エ:流通試験

2 矢印AおよびBで示す器具の名称を答えなさい。

1. 試験の名称

2. 矢印A・Bの器具名

空気管式感知器の火災作動・流通・接点水高・リーク試験の比較

 

下の図A~Cは、差動式分布型感知器(空気管式)の試験方法を示したものである、それぞれの試験の名称を語群から選び、記号で答えなさい。

【設問】

〈語 群〉

ア. 流通試験           ウ. 火災作動試験

イ. 接点水高(フラム)試験    エ. 同時作動試験

空気管式感知器の4試験比較

 

写真A・Bの試験器具について、次の各設問に答えなさい。

1. A・Bの名称をそれぞれ答えなさい。

2. A・Bを用いて感度を確認する感知器の名称をそれぞれ答えなさい。

煙感知器用感度試験器
光電式分離型感知器用の減光フィルター


5問は、加煙・作動・差動スポット・流通・水高で解けます。器具の矢印問題は、マノメーターとテストポンプを逆にしないでください。
消防設備士

強欲な青木
試験器の名称だけでなく、何を確認する試験かまで答える必要がありますか?

はい。設問末尾を読み、「名称」「対象感知器」「試験項目」のどこまで求められているかを確認して答えます。
消防設備士

 

 

まとめ

試験器は、与える刺激、対象感知器、確認する機能を一組で覚えます。

強欲な青木
迷わずに回答できましたか?
もし、まだ自信がないのであれば繰り返し「過去問テスト」等を使って類題を解くことをオススメします!
消防設備士

消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。

ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。

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上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。


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