現在地:構造・機能3(3/6)|このページ7問
緩降機は、使用者の自重による降下速度を調速器で安全な範囲へ調節しながら降下する器具です。
主な構成は次の4つです。
- 調速器
- 調速器の連結部
- ロープ
- 着用具
ロープと着用具をつなぐ緊結金具、取付け時の安全環、収納用リールなども識別できるようにします。
⚙️ 調速器とロープ
調速器は、堅ろうで耐久性があり、常時分解掃除をしなくても作動する構造です。
- 降下時の熱で機能異常を生じない
- ロープを損傷しない
- 砂などの異物が容易に入らない
- カバーが堅固
- ロープがプーリーなどから外れない
一般に分解や注油を前提とするものではありません。表示・点検要領に「注油厳禁」がある機種へ勝手に注油してはいけません。
ロープは、しんへ外装を施し、全長を通じ均一な構造とします。外装を金剛打ちとするなど、降下時に著しい旋転を生じさせない構造が必要です。
調速器は「分解掃除不要・異物防止・堅固なカバー・ロープが外れない」。
🦺 着用具と最大使用荷重
着用具は、身体の定位置を操作なしで確実に保持し、使用中に外れたり緩んだりしない構造です。
「降下時に監視・動作の支障を生じない」という基準は、リールではなく着用具に対するものです。
最大使用荷重は、最大使用者数に1,000Nを乗じた値以上とします。
最大使用荷重≧最大使用者数×1,000N。
🧪 降下速度試験
代表的な規格値は次のとおりです。
- 250N、650N×最大使用者数、最大使用荷重による試験:16cm/s以上150cm/s以下
- 650N×最大使用者数で左右各10回、計20回:各速度が平均の80%以上120%以下
- 含水降下試験:平均速度の80%以上120%以下で、機能・構造に異常がない
ロープが水を著しく含むと、外装とプーリー間の摩擦が変わり、降下速度に影響します。
速度は16〜150cm/s、反復・含水は平均の80〜120%。
🪂 固定式と可搬式
固定式は、取付け具へ確実に固定できる構造です。
可搬式は、調速器の質量が10kg以下で、安全環により取付け具へ確実かつ容易に取り付けられる構造です。可搬式だけに行う試験として、落下試験があります。
👣 使用手順の要点
機種ごとの使用方法表示を優先しますが、試験では次の流れが問われます。
- 取付け状態と安全環を確認する
- ロープ・リールを外へ展張する
- 着用具を正しく装着する
- 2本のロープを持って外へ出る
- 身体を壁面に向け、安定したらロープを離して降下する
- 着地後に着用具を外し、安全な場所へ移動する
✍️ 過去問は全部で7問
過去問 1/7|着用具とリール
緩降機の構造・機能について誤っているものはどれか。
- リールは、降下時に使用者の監視・動作へ支障を生じない
- 緊結金具はロープと着用具を離脱しない方法で連結する
- ロープは金剛打ちまたは同等以上にねじれを生じない構造とする
- 最大使用荷重は最大使用者数×1,000N以上とする
過去問 2/7|調速器への注油
調速器の構造について誤っているものはどれか。
- 降下速度を安全な範囲へ自動調節する
- 降下時の熱で機能異常を生じない
- 過熱防止のため回転部へ常時注油する
- 異物が容易に入らないよう堅固なカバーで覆う
過去問 3/7|着用具の保持
緩降機の構造・機能として最も不適当なものはどれか。
- ロープは全長を通じ均一な構造
- 着用具は一定の操作を加えることで身体の定位置を保持する
- 緊結金具はロープと着用具を離脱しない方法で連結する
- ベルト材料に綿糸またはポリエステルを使う
過去問 4/7|降下速度試験
降下速度試験の正しい組合せはどれか。
- 12〜100cm/s・平均の70〜130%
- 12〜100cm/s・平均の80〜120%
- 16〜150cm/s・平均の70〜130%
- 16〜150cm/s・平均の80〜120%
過去問 5/7|ロープの含水
ロープが著しい水を含んだ場合、機能へ最も大きく影響するものはどれか。
- ロープ強度
- 降下速度
- 握り太さ
- 自重
過去問 6/7|可搬式だけの試験
可搬式緩降機だけに行う試験はどれか。
- 落下試験
- 落下衝撃降下試験
- 降下速度試験
- 強度試験
過去問 7/7|降下手順
緩降機で降下する手順として誤っているものはどれか。
- 着用具を頭からかぶり、リングを胸の中央へ装着する
- 2本のロープを握って外へ出て、身体をつり下げる
- 壁面へ向かい、身体が安定しても2本のロープを握ったまま降下する
- 降下後に着用具を外す
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