【構造・機能⑤】すべり台・すべり棒・避難ロープ|消防設備士甲5・乙5【過去問】

【構造・機能⑤】すべり台・すべり棒・避難ロープ|消防設備士甲5・乙5【過去問】
強欲な青木
すべり台・すべり棒・避難ロープは、何が違うん?
避難者の移動姿勢と、固定・使用時の支え方が違います。
消防設備士

学習範囲:構造・機能|すべり台・すべり棒・避難ロープ


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併せて、ご参照ください。

使用時には、避難者が器具の設置場所へ容易に接近できること、取付部の確実さ、器具を展開・操作するための操作面積、降下空間に障害がないことを確認します。まず、告示上の用語定義により、すべり台は固定された滑り面を滑り降りる器具、すべり棒は垂直に固定した棒を滑り降りる器具、避難ロープは上端部を固定したロープを使用して降下する器具として区別します。

すべり台・すべり棒・避難ロープの構造比較(実写風イメージ)
すべり台・すべり棒・避難ロープの構造比較(実写風イメージ)

この画像は、器具ごとの移動の仕方を確認するためのイメージです。法定の寸法又は施工条件は、本文中の消防庁告示の基準で確認します。

①:移動姿勢で器具の違いを整理する

すべり台は、勾配のある直線状又はらせん状の固定された滑り面を滑り降ります。すべり棒は、垂直に固定された棒を手足で保持しながら滑り降ります。避難ロープは、上端部を固定してつり下げたロープを使用して降下します。同じ「下へ逃げる」器具でも、支持する部位と移動の仕方が異なります。

②:構造の要点を器具ごとに確認する

すべり台は、底板、側板、手すりその他で構成されます。底板は滑り面と、その下端に連続する減速面からなり、底板の有効幅は40cm以上です。滑り面の勾配は25°以上35°以下で、側板の高さは底板の中心線から40cm以上です。地上高が1mを超える部分では、側板が60cm以上の場合を除き、底板の両側に手すりを設けます。

すべり棒は、外径35mm以上60mm以下で一定の円柱状とし、表面を平滑にします。棒は鋼材又は同等以上の耐久性を有する材料とし、耐食性を有しない材料には耐食加工を施します。

避難ロープは、ロープとつり下げ具により構成します。ただし、ロープを直接防火対象物に固定して使用する場合は、つり下げ具を要しません。ロープは全長を通じて均一で、著しいねじれなど使用者の降下を妨げる障害を生じないものとし、直径12mm以上とします。使用時の急激な降下を防止するための措置も必要です。

強度も器具ごとに確認します。すべり台は、滑り面の長さ1mにつき1.3kNの積載荷重に耐えるものとします。すべり棒は、軸方向に3.9kNの圧縮荷重を加えて亀裂、破損又は著しいわん曲等を生じず、その2分の1の荷重で永久ひずみを生じないものとします。避難ロープはロープに6.5kN、つり下げ具に6kNの引張荷重を加えて、破断、亀裂又は著しい変形等を生じないものとします。

③:使用・点検時に確認する位置

取付部は荷重を支えます。設置場所への接近は、避難者が器具まで容易に到達できることを指し、操作面積は、器具を展開・操作するために確保する空間です。降下空間は、降下上障害となるものがなく必要な広さを確保する空間であり、設置場所への接近又は操作面積とは別に確認します。すべり台では、底板及び側板の表面、滑り面の勾配、手すりを確認します。すべり棒では、棒が均一な円柱で表面が平滑であることと、上部及び下部が堅固に固定されていることを確認します。避難ロープでは、ロープ本体の損傷、ほつれ、腐食、著しい摩耗又は著しい吸湿の有無に加え、ロープとつり下げ具の結合部及びつり下げ金具を確認します。

次の学習

次は「避難橋・タラップ・避難器具用ハッチ」へ進み、この単元の理解をつなげましょう。