学習範囲:構造・機能|避難橋・タラップ・避難器具用ハッチ
最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)ショップの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。
併せて、ご参照ください。
避難橋、避難用タラップ、避難器具用ハッチは、避難経路を構成し、又は避難器具を使用可能な状態にする設備です。0問講義では、定義、構造、使用時の空間及び点検対象を一次資料に沿って整理します。

①:避難用タラップは階段状で手すりを用いる
避難用タラップは、階段状で、使用時に手すりを用いるものです。踏板、手すり等で構成され、半固定式は一動作で架設できる構造とします。手すり間は50cm以上60cm以下、踏面は20cm以上、けあげは30cm以下です。高さが4mを超える場合は4mごとに踊場を設け、踏幅は1.2m以上とします。手すりは70cm以上、手すり子の間隔は18cm以下です。
取付部の開口部は高さ1.8m以上かつ幅は避難用タラップの最大幅以上とし、操作面積は使用に必要な広さを確保します。降下空間は踏面から上方2m以上で、幅は避難用タラップの最大幅以上です。降着面等付近には避難上支障のない避難空地を確保し、避難空地からは最大幅員に応じた安全な避難通路を広場・道路等へつなげます。
強度は、各踏板に0.65kN、踊場には床面積1㎡につき3.3kNの積載荷重を基準に確認します。点検では、踏板・手すり等の変形、損傷、腐食、滑り止めの著しい摩耗、接合部及び可動部を確認します。
②:避難橋は建築物相互を連絡する橋状のもの
避難橋は建築物相互を連絡する橋状のもので、固定式又は使用時に容易に架設できる移動式とします。十分なかかり長さを持ち、移動式には架設後のずれを防止する装置が必要です。床板の勾配は5分の1未満とし、階段式の機構は除きます。床板には滑り止めを施し、すき間を生じない構造とします。
取付部の開口部は高さ1.8m以上かつ幅は避難橋の最大幅以上とし、操作面積は使用に必要な広さを確保します。降下空間は踏面から上方2m以上で、幅は避難橋の最大幅以上です。降着面等付近には避難上支障のない避難空地を確保し、避難橋ではその避難空地から安全な広場・道路等に通じる有効な経路として避難通路を確認します。
手すりは1.1m以上、手すり子の間隔は18cm以下、幅木は10cm以上です。積載荷重は床面積1㎡につき3.3kN、荷重試験でのたわみは支点間隔の300分の1以下とします。点検では、床板・手すり等、接合部、可動部を分けて確認します。
③:ハッチは避難器具を常時使用できる状態で格納する取付け具
避難器具用ハッチは、金属製避難はしご、救助袋等の避難器具を常時使用できる状態で格納できるハッチ式の取付け具です。原則として、転落防止措置を設けたバルコニーその他の外気に接する床に設けます。上下階の降下口は同一垂直線上を避け、降下空間は開口部の面積以上の角柱形とします。下ぶたを開放したときの下端は、避難空地の床面上1.8m以上です。
ハッチでは、開放・展張する取付部付近の床等の面積が操作面積、そこから降着面等まで器具の周囲に保有する縦の空間が降下空間、降着面等の付近に確保する空地が避難空地、避難空地から安全な広場・道路等へ通じる通路が避難通路です。使用する場所から、降下する空間、着地点側の空地、安全な場所までの通路の順に分けて確認し、用語を混同しないようにします。
ハッチ固有の点検では、上ぶたが容易に開放できること、下ぶたが容易に開放でき、排水口等により雨水等が溜まらないこと、使用方法の表示が見やすい箇所に適正にあることを確認します。
構造・材料、部品の強度・耐久性・耐食性及び表示事項が基準化されています。点検では、ハッチに格納された器具だけでなく、取付具及び支持部の変形、損傷、腐食、ねじれ、曲がり、接合部の緩みがないことを確認します。
次の学習
構造・機能を終えたら、工事・整備の単元へ進み、器具を安全に使える状態へ保つ条件を学びましょう。