【火災・防火・総合防災④】避難行動・避難経路・安全区画|消防設備士甲種特類【過去問】

【火災・防火・総合防災④】避難行動・避難経路・安全区画|消防設備士甲種特類【過去問】

強欲な青木
火災覚知から避難開始、歩行、滞留、安全区画到達までを時系列で見ます。

避難時間と煙が危険状態へ達する時間を別々に評価します。
消防設備士



避難開始の判断

避難安全は、火災を覚知して避難を始めるまでの時間、出口まで移動する時間、出口前で滞留する時間を合計し、煙・熱が危険になるまでの余裕と比較して評価します。

経路と安全区画

歩行速度は人の属性、群集密度、煙、照明、経路形状で変わります。安全区画は避難者を一時的に火煙から守り、廊下、附室、階段へ段階的に避難できる構成を作ります。

火災覚知から避難開始・経路選択・安全区画・階段や屋外までの避難フロー

引っかけ①:避難と消防活動の分離

避難開始時間に歩行時間を含めたり、移動時間から滞留を除いたりする入れ替えに注意します。群集流、出口幅、避難方向、情報伝達のどれが時間へ影響するかを整理します。

【過去問】主題


避難経路に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1 避難経路に設ける扉は、煙制御により生じる差圧により開放障害にならないよう、力の弱い子供や高齢者および障がい者などでも容易に開放できるような配慮が必要である。

2 廊下に面して居室に扉を設ける場合は、廊下を歩行している人に扉がぶつかる恐れがないように、内開きにすることが望ましい。

3 避難経路に設ける扉は、特別な操作なしに開放できなくてはならないが、防犯上の必要から、例えば、火災感知と連動して自動的に解錠されるような機構を設ける場合がある。

4 居室に設ける扉は、居室に収容される全員が安全に避難できるのに必要な数と幅でなければならない。多人数を収容する居室の場合には、単に出口の幅を広くするだけでなく、出口の数を増やすことも必要である。




建物の避難経路の保護を目的とした安全区画に関する次の記述のうち、適当なものの組合せはどれか。

ア 大規模建築物や高層建築物など、避難に要する時間が長くなることが予想される場合、居室から階段に至る避難経路に設ける安全区画は、居室の近くほど区画性能が高くなるよう段階的に設定する。

イ 安全区画は、ある程度避難者が滞留できるものでないと安全区画に入れない避難者が生じるので、適切な広さを必要とする。

ウ 病院や福祉施設では、患者や高齢者・幼児など、避難速度が遅かったり、階段を避難することそのものが困難である者がいるので、階段に避難する前に、まずその階で防火区画された非火災エリアに避難し、そこから順次、階段などに避難したり、救助を待つ計画とする。この場合、非火災エリアは火災エリアに対する安全区画として機能する。

1 ア、イのみ

2 ア、ウのみ

3 イ、ウのみ

4 ア、イ、ウ すべて




火災時の避難者の行動について、最も不適当なものは次のうちどれか。

1 避難安全性を判断する要因には、在館者が避難を開始する時間、安全な場所に移動する時間、避難者に危険な状態が発生する時間が挙げられる。

2 避難開始時間は、熱気や煙に気付くか警報ベルや人の声など火災に関する情報を受け取ってから、実際の火災であることを自覚するまでの時間および避難者の行動能力による歩行時間で決まる。

3 避難行動にかかる時間は、避難経路の長さと移動速度により求められる歩行時間、並びに滞留時間から決まり、その時間は火災室・火災階・非火災階それぞれについて検討する必要がある。

4 移動速度は、避難者の行動能力・密度・心理的影響という人的要因と、煙拡散現象や停電による経路の視認性などにより左右され、火災時に限らず、通路が細くなる部分では、群衆流がある程度の密度になると、容易に通過できなくなる滞留現象が起きる。




建築基準法令に定められている次の規定のうち、階避難安全検証法により避難安全性能を確かめられた場合、当該階において規定の一部または全ての適用が除外となるものはどれか。

1 排煙設備の設置

2 屋内避難階段の耐火構造の壁

3 異種用途区画

4 屋外出口までの歩行距離




建物の避難経路に設ける安全区画に関する次の記述のうち、適当なものの組合せはどれか。

ア 防煙区画である間仕切り区画以上の性能をもつ区画とし、居室との出入口には常時閉鎖式または煙感知器連動閉鎖式の不燃扉、防火戸を設ける。

イ 自然排煙または機械排煙による有効な排煙設備を設ける。

ウ 内装材料の不燃化を図る他、火気や可燃物についても制限し、この部分からの出火を防ぐとともに火災拡大の可能性を抑えておく。

1 ア、イのみ

2 ア、ウのみ

3 イ、ウのみ

4 ア、イ、ウ すべて




多数の者が集まる場所における火災時の避難行動の説明で、最も不適当なものは次のうちどれか。

1 実際の危険の程度について正確な情報をもたないのに、避難先頭者や人の多く逃げる方向を追っていくため、集団としての一斉行動となりやすい。

2 建物内で群衆化して避難者が高密化すると、早く避難しようとする意識が高揚し、避難者の移動速度は速くなる。

3 多人数の集団では、一部の者の心理的動揺が集団全体に伝染しがちである。

4 火災避難時には避難者が集団状に行動すると考えられるので避難計算では集団避難の水平移動の歩行速度として、百貨店・展示場などの人が出入りする場所では1ⅿ/sがよく用いられている。




避難経路に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。。

1 廊下に面して居室に扉を設ける場合は、廊下を歩行している人に扉がぶつかる恐れがないように、内開きにすることが望ましい。

2 避難経路に設ける扉は、特別な操作なしに開放できなくてはならないが、防犯上の必要から、例えば、火災感知と連動して自動的に解錠されるような機構を設ける場合がある。

3 居室に設ける扉は、居室に収容される全員が安全に避難できるのに必要な数と幅でなければならない。多人数を収容する居室の場合には、単に出口の幅を広くするだけでなく、出口の数を増やすことも必要である。

4 避難経路に設ける扉は、煙制御により生じる差圧により開放障害にならないよう、力の弱い子供や高齢者および障がい者などでも容易に開放できるような配慮が必要である。




避難者の安全を図ることを目的とした安全区画の設計について、最も不適当なものは次のうちどれか。

1 安全区画は、不燃材料で造り、または覆われた天井面から50 cm以上下方に突出した垂れ壁による区画とし、機械排煙による排煙設備を設けた。

2 安全区画は、避難経路に相当する部分を区画し、火災室からの火煙がこの部分に侵入することを防ぐように設計した。

3 安全区画を設けることで、階段への火煙の侵入による危険性が減少するように設計した。

4 安全区画は、避難経路に沿って順次より安全性の高い空間に避難できるように設計した。




火災時の避難歩行速度について、最も不適当なものは次のうちどれか。

1 建物内に制約された空間を集団で避難する場合は、群衆密度が高まるにつれて、避難者の移動速度は小さくなる傾向がある。

2 建物周囲の明るさは避難にとっては重要な要素であり、昼間の火災では明るさによる安心感から早く逃げようと、歩行速度は大きくなる傾向がある。

3 歩行速度は、高齢者や子ども達など速度の遅い歩行者が混じった群衆流では、その速度が群衆全体の歩行速度を支配する。

4 下り階段における歩行速度は、群衆密度の増加に伴って単位時間当たりの歩数の減少により低下する傾向もあり、また水平分速度は勾配の小さいものほど大きくなる傾向がある。


まとめ

  • 問題文の条件を省略せず、主語・数値・対象を確認します。

それでは続いて【火災・防火・総合防災⑤】消火・感知の原理|消防設備士甲種特類【過去問】へ進みます。