【過去問】受信機・発信機・表示灯・地区音響の設置|消防設備士甲4・乙4【工事・整備④】

【過去問】消防設備士甲4・乙4の工事・整備④|受信機・発信機・表示灯・地区音響の設置
強欲な青木
発信機50mと地区音響25mは、何の距離ですか?
操作・視認・聴取の目的から、受信機・発信機・表示灯・地区音響の設置条件を整理します。
消防設備士

学習範囲:工事・整備|受信機・発信機・表示灯・地区音響の設置



最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)ショップの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。

>> 消防設備士「過去問テスト」

併せて、ご参照ください。

この講義で扱うのは、各機器の設置位置・高さ・距離・環境条件です。機器の構造と働きは構造・機能④、規格上の性能は規格③、実物の識別と操作手順は鑑別④で学びます。

 

受信機は管理でき、操作しやすい場所へ置く

受信機は、火災表示を確認し、必要な操作を行う設備の中心です。防災センター、中央管理室、守衛室その他これらに類する場所など、管理・対応できる場所へ設けます。

設置時は、表示を確認しやすく、操作・点検の支障となる障害物がなく、温度・湿度・振動等で機能へ悪影響を受けにくいことを確認します。

 

操作スイッチの高さ

操作方法 床面からの高さ
立って操作する壁掛け型・自立型等 0.8m以上1.5m以下
いすに座って操作するデスク型等 0.6m以上1.5m以下

上限はどちらも1.5m以下です。座位操作だけ下限が0.6mへ下がります。

表示灯・ベル・発信機を収容した総合盤

強欲な青木
受信機は上限共通で、座位だけ下限0.6mですね。

はい。立位0.8、座位0.6、上限1.5です。高さは受信機本体ではなく、操作スイッチの位置で見ます。
消防設備士

消防法施行規則第24条第2号を照合。操作スイッチは0.8m以上1.5m以下、いすに座って操作するものは0.6m以上1.5m以下として整理しています。

受信機操作スイッチ=立位0.8~1.5m、座位0.6~1.5m。

 

発信機は各階・歩行50m・高さ0.8~1.5m

P型発信機は、火災を発見した人が押しボタンを操作して受信機へ信号を送る機器です。

 

3つの設置基準

1. 各階ごとに設ける

2. その階の各部分から一の発信機までの歩行距離を50m以下にする

3. 押しボタンを床面から0.8m以上1.5m以下にする

発信機は人が実際に通路を歩いて操作するため、直線の水平距離ではなく歩行距離です。壁・間仕切り・通路の曲がりを無視して直線50mを引かないようにします。

ホールの入口、階段付近、廊下など、多数の目に触れやすく、火災時に速やかに操作できる場所へ設けます。

P型1級発信機は、P型・GP型1級受信機、R型・GR型受信機へ接続できます。

P型発信機の押しボタン

強欲な青木
各階・歩行50m・高さ0.8~1.5mをセットにします。

発信機は人が歩くので、水平ではなく歩行距離です。保育所でも上限は変わらず、1.5mは適合します。
消防設備士

発信機=各階・歩行50m以下・0.8~1.5m。

 

表示灯は赤色で常時点灯し、10mから見える

表示灯は、発信機の位置を見つけやすくするため、発信機の直近へ設けます。

 

視認基準

  • 赤色の灯火
  • 常時点灯
  • 取付け面と15°以上の角度となる方向に沿って確認
  • 10m離れた位置から、点灯を容易に識別できる

15°は、表示灯を15°傾けて取り付けるという意味ではありません。取付け面に対して15°以上の方向から見たときの視認性を表します。

消火栓用表示灯の直近へ発信機を設けた場合は、発信機用の表示灯を別に設けず、消火栓用表示灯と兼用できます。

また、発信機を他の消防用設備等の起動装置と兼用する場合は、表示灯回路を非常電源付きの耐熱配線とします。

表示灯・地区音響装置・P型発信機を収めた総合盤

強欲な青木
消火栓用表示灯の直近なら兼用できるんですね。

表示灯は、赤・常時点灯・15°・10mです。15°は取付角度ではなく、見る方向の条件です。
消防設備士

表示灯=発信機の直近・赤色・常時点灯・15°以上の方向・10m視認。

 

地区音響装置は各階・水平25m

地区音響装置は、火災の発生を在館者へ音で知らせます。

 

設置と音圧

項目 基準
配置 各階ごとに、その階の各部分から一の地区音響装置まで水平距離25m以下
音響による警報 中心から1mで90dB以上
音声による警報 中心から1mで92dB以上
連動 階段・傾斜路を除き、感知器の作動と連動
受信機が2台以上 いずれの受信機からも鳴動できる

発信機の50mは歩行距離ですが、地区音響装置の25mは水平距離です。ここが定番の入替えポイントです。

受信機から地区音響装置までの配線は、耐熱配線とします。配線の工事方法は工事・整備②で扱った内容です。

強欲な青木
発信機は歩行50、ベルは水平25ですね。

地区音響は各階・水平25mです。1mで、音響90dB・音声92dBを分けます。
消防設備士

地区音響=各階・水平25m・1mで音響90dB/音声92dB。

 

騒音・個室でも警報を確実に聞かせる

ダンスホール、カラオケボックスなど、室内・室外の音響が聞き取りにくい場所では、他の警報音や騒音と明らかに区別して聞き取れる措置が必要です。

ヘッドホン・イヤホン等を客に利用させる個室では、そのサービスを提供している間も警報音を確実に聞き取れるようにします。

「ヘッドホン使用中を除く」「営業中を除く」では、まさに警報が聞こえにくい時間帯を外してしまうため誤りです。

設計では、音量を上げるだけでなく、背景騒音と識別できる音、個室内での聞こえ方、機器配置などを含めて有効性を確認します。

強欲な青木
「提供中を除く」は逆なので誤りですね。

聞こえにくい場所ほど、他の音と区別できる措置が必要です。ヘッドホンのサービス提供中も、確実に聞こえなければなりません。
消防設備士

騒音環境・ヘッドホン個室=実際に利用している間も確実に聞き取れること。

 

※よく出る引っかけポイント7つ

 

引っかけ①:受信機の座位操作は0.8m以上

いすに座って操作するものは0.6m以上です。上限は1.5m以下で共通です。

 

引っかけ②:発信機まで水平距離50m

人が操作するため、歩行距離50m以下です。

 

引っかけ③:表示灯を15°傾ける

15°は取付け面に対する視認方向です。取付角度ではありません。

 

引っかけ④:消火栓用表示灯と兼用できない

消火栓用表示灯の直近へ発信機を設けた場合は兼用できます。

 

引っかけ⑤:地区音響装置まで水平30m

25m以下です。30mではありません。

 

引っかけ⑥:音声警報も90dB

音響は90dB、音声は92dBです。いずれも中心から1mで測ります。

 

引っかけ⑦:ヘッドホン提供中は警報聴取の対象外

提供中も確実に聞き取れる措置が必要です。

歩行50と水平25を、用途から分けて覚えます。15°・10m・1m・90/92dBも図で確認しましょう。
消防設備士

操作=高さ、発見=歩行、視認=角度と距離、聴取=水平距離と音圧。

 

📝試験問題を解くときの手順

1. 機器を受信機・発信機・表示灯・地区音響装置に分ける

2. 受信機は操作姿勢から下限0.8mまたは0.6mを選ぶ

3. 発信機は歩行距離50m・高さ0.8~1.5mを確認する

4. 表示灯は赤・常時点灯・15°・10m・消火栓兼用を確認する

5. 地区音響は水平25m・1m・90/92dBを確認する

6. 騒音・ヘッドホン環境は、実際の利用中に聞こえるかを判断する

強欲な青木
機器の役割を決めれば、距離の種類を選べます。

はい。歩行・水平・視認・音圧を混ぜないことが大切です。
消防設備士

 

全部で13ポイント


  1. 受信機の操作スイッチは0.8~1.5m、座位操作は0.6~1.5m
  2. 受信機は管理・操作・点検できる場所へ設ける
  3. P型発信機は各階ごとに、一の発信機まで歩行距離50m以下
  4. 発信機の押しボタンは床面から0.8~1.5m
  5. 発信機は多数の目に触れ、速やかに操作できる場所へ設ける
  6. 表示灯は発信機の直近、赤色、常時点灯
  7. 取付け面と15°以上の方向に沿って10mから容易に識別できる
  8. 消火栓用表示灯の直近へ発信機を設けた場合は表示灯を兼用できる
  9. 地区音響装置は各階ごとに水平距離25m以下
  10. 音響は中心から1mで90dB以上、音声は92dB以上
  11. 階段・傾斜路を除き、感知器の作動と連動する
  12. 受信機が2台以上なら、いずれの受信機からも鳴動できる
  13. 騒音環境・ヘッドホン個室では、実際の利用中も警報を確実に聞き取れるようにする

ここからは、直前までに整理した「受信機・発信機・表示灯・地区音響の設置」の判断手順を、実際の過去問で確認します。

 

強欲な青木
問題文では、どの条件から確認すればええんですか?
本文で整理した「受信機・発信機・表示灯・地区音響の設置」の判断手順を使い、条件と選択肢を一つずつ照合しましょう。
消防設備士

【過去問】受信機・発信機・表示灯・地区音響の設置

自動火災報知設備の受信機の操作スイッチ(いすに座って操作するもの)の床面からの高さとして消防法令に定められているものは次のうちどれか。

1. 0.6 m以上1.2 m以下

2. 0.6 m以上1.5 m以下

3. 0.8 m以上1.2 m以下

4. 0.8 m以上1.5 m以下


 

P型1級発信機または表示灯の設置について、誤っているものは次のうちどれか。

1. 発信機を階ごとに、その階の部分から一の発信機までの水平距離が50mになるように設けた。

2. 発信機を、床面の高さから1.2mの箇所に設けた。

3. 発信機の直近の箇所に表示灯を設けた。

4. 表示灯は赤色の灯火で、取付け面と15°以上の角度となる方向に沿って10m離れたところから点灯していることが容易に識別できるように設けた。


 

P型1級発信機の設置について、誤っているものは次のうちどれか。

1. 接続する受信機をGR型のものとした。

2. 各階ごとに、その階の各部分から一の発信機までの歩行距離が、50m以下となるように設けた。

3. 発信機の表示灯は、屋内消火栓用表示灯と兼用することができないため別に設けた。

4. 保育所に設ける際に、子どもの手が容易に届かないよう床面から1.5mの高さに押しボタンを設けた。


 

P型1級受信機に接続する地区音響装置について、誤っているものは次のうちどれか。

1. 各階ごとに、その階の各部分から一の地区音響装置までの水平距離が30ⅿ以下となるように設けること。

2. 音響により警報を発するものの音圧は、取り付けられた音響装置の中心から1m離れた位置で90dB以上であること。

3. 階段または傾斜路に設ける場合を除き、感知器の作動と連動して作動するものであること。

4. 一の防火対象物に2以上の受信機が設けられているときは、いずれの受信機からも鳴動させることができるものであること。


 

自動火災報知設備の地区音響装置(音声により警報を発するものを除く。)について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。

1. 受信機から地区音響装置までの配線は、600V二種ビニル絶縁電線またはこれと同等以上の耐熱性を有する電線を使用しなければならない。

2. ダンスホール・カラオケボックスその他これらに類するもので、室内または室外の音響が聞き取りにくい場所に設ける場合にあっては、当該場所において他の警報音または騒音と明らかに区別して聞き取ることができるように措置しなければならない。

3. 政令別表第一(2)項ニに掲げる個室型店舗等のうち、遊興のためにヘッドホン・イヤホンその他これに類する物品を客に利用させる役務の用に供する個室があるものにあっては、当該役務を提供している間を除き、当該個室において警報音を確実に聞き取ることができるように措置しなければならない。

4. 地区音響装置は、一の防火対象物にニ以上の受信機が設けられているときは、いずれの受信機からも鳴動させることができるものでなければならない。


 

自動火災報知設備の受信機を設置するときの操作スイッチの位置に関する次の文中の( )に当てはまる数値の組合せとして、消防法令上、正しいものはどれか。

「床面からの高さが(ア)m(いすに座って操作するものにあっては(イ)m)以上(ウ)m以下の箇所に設けること。」

選択肢 (ア) (イ) (ウ)
1 0.8 0.5 1.2
2 0.8 0.6 1.5
3 1.0 0.5 1.5
4 1.0 0.6 1.2

 

自動火災報知設備の発信機の設置方法として、正しいものは次のうちどれか。 1.人目につくといたずらをされるおそれがあるため、人目につかない場所に 設置した。 2.設置する直近の場所に屋内消火栓用表示灯があったため、発信機の表示灯 を屋内消火栓用と兼用とした。 3.子どもにいたずらをされることが多いため、子どもの手が届かない高さ (床面から1.8mの高さ)に押しボタンがくるように設置した。 4.受信機がR型だったのでP型2級発信機を取付けた。


 

まとめ

受信機・発信機・表示灯・地区音響は、操作・視認・聴取という設置目的から数値を選びます。

強欲な青木
迷わずに回答できましたか?
もし、まだ自信がないのであれば繰り返し「過去問テスト」等を使って類題を解くことをオススメします!
消防設備士

消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。

ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。

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上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。


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