消火器の銀色キャップ部分周辺にも色々な規定がある為、確認していきましょう!
消火器のキャップ・プラグ・口金およびパッキン
消火器のフタ部分は以下の通り分けることができ、それぞれキャップや口金など細かく規格が定められています。
【第13条(キャップ・プラグ・口金およびパッキン)】
消火器のキャップ、プラグ、口金及びパッキンは、次の各号に適合するものでなければならない。
一 キャップまたはプラグおよび口金には、その間に容易にはずれないようにパッキンをはめ込むこと。
二 キャップまたはプラグは、本体容器の耐圧試験を行った場合において、漏れを生ぜず、かつ、著しい変形を生じないこと。
三 キャップまたはプラグのかん合部分は、パッキンをはめ込んだ場合に、かん合が確実で、かつ、本体容器の耐圧試験の区分に応じた、圧力に十分に耐えるように口金にかみ合うこと。
四 充塡などの目的でキャップ又はプラグを外す途中において本体容器内の圧力を完全に減圧することができる減圧孔または減圧溝を設けること。
この場合に、キャップ又はプラグは、減圧が完了するまで、本体容器内の圧力に耐えることができること。五 パッキンは、充塡された消火剤に侵されないもので、かつ、消火器を使用温度範囲で使用した場合に、当該消火器の機能に悪影響を与えないものであること。
いかに本体容器の耐圧性が高くてもキャップと口金が嵌合している部分から圧が漏れては意味がないので “本体容器の耐圧試験を行った場合において漏れを生ぜず、かつ著しい変形を生じないこと ” と謳われれているのは当然のことでしょう。
かん合(嵌合)とは
消火器の減圧孔
減圧孔とは、消火器の銀色キャップを外す途中で本体容器内の圧力をプシューと減圧できる穴のことです。
この減圧孔があることで消火器のキャップを開ける際、一気に容器内のガスが薬剤と共に噴射することを防ぎます。
現在、消火器を開封して薬剤の詰め替え等をする機会はめっきり減りましたが、この様な機構になっていることは6類の試験が終わってからも頭の片隅に置いておいて下さい。
消防設備士試験の過去問(消火器と消火薬剤の規格)
消火器のキャップ、プラグおよび口金について、次のうち誤っているものはどれか。
- キャップまたはプラグは、耐圧試験を行なった場合において漏れを生ぜずかつ、著しい変形を生じないこと。
- キャップまたはプラグのかん合部分はパッキンをはめ込んだ場合において、かん合が確実で規定の圧力に十分耐えるように口金にかみ合うこと。
- キャップまたはプラグおよび口金には、その間に容易に外れないようにパッキンをはめ込むこと。
- キャップ、またはプラグをはずす途中において、本体容器内の圧力を完全に維持できるよう有効な減圧孔または減圧溝を設けること。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。