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【過去問】第2類・第5類の危険物とは?可燃性固体・自己反応性物質を解説|危険物取扱者乙4

C出題ランク:出題は少なめだが確実に取りたいCランク

乙4の試験では、第4類以外の危険物は概要レベルで問われます。ここでは第2類(可燃性固体)と第5類(自己反応性物質)を整理します。第2類は着火しやすい可燃性の固体、第5類は分子内に酸素を含み加熱・衝撃・摩擦で爆発する物質。出題は少なめのCランクですが、定義と消火の違いを押さえれば確実に得点できます。

消防設備士

今回は第2類と第5類です。乙4では深入り不要、定義と消火だけ正確に覚えましょう。

強欲な青木

第2類って「可燃性固体」でしたよね。具体的にどんなものっすか?

消防設備士

硫化りん・赤りん・硫黄・鉄粉・金属粉・マグネシウム・引火性固体です。共通点は着火しやすい固体。特に金属粉は水や酸で発熱・発火し、粉じん爆発のおそれもあります。

強欲な青木

じゃあ第5類は?「自己反応性」って燃え方が違うんすか?

消防設備士

はい。第5類は分子内に酸素を含むので、外から酸素をもらわなくても燃え、燃焼速度が極めて速い。だから窒息消火が効きにくく、大量の水で冷却が基本です。

目次

💪実力試し(3問)

まずは現在の理解度をチェック。本番レベルを3問用意しました。

問題1

第2類危険物の性状として、正しいものはどれか。

  1. 酸素を放出して他の可燃物の燃焼を助ける酸化性の固体である。
  2. 着火しやすく燃えやすい可燃性の固体である。
  3. それ自体は燃えない不燃性の液体である。
  4. 常温で気体として存在し、自然発火する。
解答と解説を見る
正解
解説

第2類は『可燃性固体』で、比較的低温で着火しやすく燃えやすい。選択肢1は第1類(酸化性固体)の説明で混同しやすい。

間違えやすいポイント

第1類(酸化性固体)と第2類(可燃性固体)の定義の取り違えが最頻出。

問題2

次のうち、第2類危険物に該当しないものはどれか。

  1. 赤りん
  2. 硫黄
  3. 鉄粉
  4. 黄りん
解答と解説を見る
正解
解説

黄りんは第3類(自然発火性物質)。赤りん・硫黄・鉄粉・金属粉・マグネシウム・硫化りん・引火性固体が第2類。

間違えやすいポイント

『赤りん=第2類/黄りん=第3類』のりん違いを必ず区別する。

問題3

第5類危険物の性状として、正しいものはどれか。

  1. 不燃性であり、まったく燃焼しない。
  2. 外部から酸素の供給がなければ燃焼できない。
  3. 分子内に酸素を含み、自己反応性があって燃焼速度が極めて速い。
  4. 加熱・衝撃・摩擦に対して極めて安定である。
解答と解説を見る
正解
解説

第5類は自己反応性物質。分子内に酸素を含むものが多く、加熱・衝撃・摩擦で発火・爆発し、燃焼速度が極めて速い。

間違えやすいポイント

『外部の酸素が必須』『燃焼速度が遅い』は第5類では誤り。

🔰基礎教養学習

1. 第2類:可燃性固体とは

1. 第2類:可燃性固体とは

比較的低温で着火しやすい可燃性の固体。代表物質は硫化りん・赤りん・硫黄・鉄粉・金属粉(アルミニウム粉等)・マグネシウム・引火性固体。金属粉は水や酸と接触すると発熱・発火し、粉末状では粉じん爆発のおそれがある。

消防設備士

ポイントは「着火しやすい固体」。金属粉・硫化りんは水を嫌う、と覚えてください。

2. 第5類:自己反応性物質とは

分子内に酸素を含むものが多く、外部の酸素がなくても燃焼する自己反応性の物質。代表物質は有機過酸化物(過酸化ベンゾイル等)・硝酸エステル類・ニトロ化合物・アゾ化合物など。加熱・衝撃・摩擦で発火・爆発し、燃焼速度が極めて速い

強欲な青木

自分の中に酸素を持ってるから、消火で酸素を断ってもムダってことっすね。

3. 第2類の性状・消火(性質→消火)

項目 内容
分類 可燃性固体
代表物質 硫化りん・赤りん・硫黄・鉄粉・金属粉・マグネシウム・引火性固体
危険性 着火しやすい/金属粉は水・酸で発熱発火/粉じん爆発のおそれ
消火(一般) 硫黄・赤りん等は注水・泡で冷却消火
消火(例外) 金属粉・硫化りんは禁水。乾燥砂で窒息消火
3. 第2類の性状・消火(性質→消火)
図解:3. 第2類の性状・消火(性質→消火)

4. 第5類の性状・消火(性質→消火)

項目 内容
分類 自己反応性物質
代表物質 有機過酸化物・硝酸エステル類・ニトロ化合物・アゾ化合物 等
危険性 分子内に酸素を含む/加熱・衝撃・摩擦で発火爆発/燃焼速度が極めて速い
消火(基本) 大量の水による冷却消火
消火(注意) 分子内に酸素を持つため窒息消火は効果が薄い
4. 第5類の性状・消火(性質→消火)
図解:4. 第5類の性状・消火(性質→消火)

✅理解度チェックテスト(3問)

チェック1(4択)

第2類危険物の消火について、注水が不適切で乾燥砂を使うべきものはどれか。

  1. 硫黄
  2. 赤りん
  3. 金属粉・硫化りん
  4. 引火性固体
答えを見る
正解
ポイント

金属粉・硫化りんは水と反応して発熱・発火するため禁水。乾燥砂で覆って窒息消火する。

チェック2(○✕)

次の記述は正しいか誤りか、○✕で答えてください。

「第5類危険物は分子内に酸素を含むため、窒息消火が最も効果的である。」

答えを見る
正解✕(誤り)
解説

逆。分子内に酸素を持つため窒息消火は効果が薄く、大量の水による冷却消火が基本。

チェック3(穴埋め)

次の文の【 】に入る最も適切な語句を選んでください。

第2類は「可燃性固体」、第5類は「【 】物質」と分類される。

  1. 酸化性
  2. 自己反応性
  3. 引火性
  4. 禁水性
答えを見る
正解
解説

第5類は自己反応性物質。分子内に酸素を含み、加熱・衝撃・摩擦で発火爆発する。

🪏深掘り解説

① 金属粉が「禁水」である理由

アルミニウム粉やマグネシウム等の金属粉は、水や酸と反応して水素を発生し発熱・発火する。そのため注水は逆効果で、乾燥砂などで覆い空気を遮断する窒息消火を行う。硫化りんも水分・酸を嫌うため同様に禁水。

② なぜ第5類は窒息消火が効きにくいのか

第5類は分子内に酸素を含むため、外部の酸素を遮断しても自身の酸素で燃焼を続けられる。二酸化炭素や泡による窒息消火は効果が薄く、大量の水で温度を下げて分解・燃焼を抑える冷却消火が原則となる。

③ 乙4での出題スタンス

  • 乙4は第4類が中心。第2類・第5類は概要レベルの出題
  • 第2類=可燃性固体(着火しやすい)、第5類=自己反応性(分子内に酸素)を区別
  • 消火の例外(金属粉・硫化りんは禁水/第5類は冷却)を押さえれば得点源

🥊過去問演習(10問)

実際の試験レベル10問に挑戦しましょう。解説付きで知識を固めます。

危険物乙4 3-13:第2類・第5類(可燃性・自己反応性)とは? 過去問演習10問

危険物取扱者試験 乙種第4類「第2類・第5類(可燃性・自己反応性)とは?」の過去問演習10問です。

1 / 10

自然発火を起こしやすい物質の組合せとして、次のうち正しいものはどれか。

2 / 10

粉じん爆発を起こす可能性のあるものとして、次のうち正しいものはどれか。

3 / 10

粉じん爆発に関する説明として、次のうち誤っているものはどれか。

4 / 10

粉じん爆発について、次のうち正しいものはどれか。

5 / 10

自然発火に関する説明として、次のうち誤っているものはどれか。

6 / 10

第2類危険物の一般的性状として、正しいものはどれか。

7 / 10

次のうち、第2類危険物(可燃性固体)に該当しないものはどれか。

8 / 10

第2類危険物の消火方法について、注水が不適切で乾燥砂等を用いるべきものはどれか。

9 / 10

第5類危険物(自己反応性物質)の性状として、正しいものはどれか。

10 / 10

第5類危険物の消火方法として、最も適切なものはどれか。

あなたのスコアは

平均スコアは 0%

🎙️現場のリアル

第2類は可燃性固体、第5類は自己反応性物質。第5類は分子の中に酸素を持っているので、窒息消火が効きません。空気を遮断しても自前の酸素で燃え続けるからです。だから大量の水で冷やす。ここは他の類と真逆なので、必ず押さえてください。

📝まとめ

第2類・第5類(可燃性・自己反応性)とは?
図解:第2類・第5類(可燃性・自己反応性)とは?
  • 第2類:可燃性固体。着火しやすい。金属粉は水・酸で発熱発火・粉じん爆発
  • 第2類の消火は一般に注水だが、金属粉・硫化りんは禁水で乾燥砂
  • 第5類:自己反応性物質。分子内に酸素を含み加熱・衝撃・摩擦で爆発、燃焼速度が極めて速い
  • 第5類の消火は大量の水で冷却。窒息消火は効果が薄い
消防設備士

次回は3-14「第3類(自然発火性・禁水性)」。空気や水に触れて発火する物質を学びます。

📚 この科目の全体像(学習ロードマップ)

いま何回目をやっていて、あと何回残っているかがひと目でわかります。復習したい回はここから飛んでください。

危険物の性状の学習ロードマップ14
  1. 1【過去問】第4類に共通する性状とは?引火性液体の特徴を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  2. 2【過去問】第4類の貯蔵・取扱い・火災予防とは?注意点を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  3. 3【過去問】第4類の消火方法とは?窒息消火と適応消火剤を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  4. 4【過去問】特殊引火物とは?二硫化炭素・ジエチルエーテルを解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  5. 5【過去問】ガソリンの性状とは?第1石油類の特徴を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  6. 6【過去問】第1石油類とは?ベンゼン・トルエン・アセトンを解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  7. 7【過去問】アルコール類とは?メタノール・エタノールを解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  8. 8【過去問】第2石油類とは?灯油・軽油の性状を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  9. 9【過去問】第3石油類とは?重油の性状と消火方法を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  10. 10【過去問】第4石油類とは?ギヤー油・シリンダー油を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  11. 11【過去問】動植物油類とは?自然発火とヨウ素価を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
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  13. 13【過去問】第2類・第5類の危険物とは?可燃性固体・自己反応性物質を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  14. 14【過去問】第3類の危険物(自然発火性・禁水性)とは?保存・消火方法を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
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この記事を書いた人

高専から大学院まで9年間にわたり化学を専攻。
消防整備士として10年の実務経験を積み、独立・起業。

消防設備士全類、危険物取扱者全類をはじめ、第二種電気工事士、AI・DD総合種、第三種電気主任技術者など、多数の国家資格を保有。

神戸高等技術専門学院にて危険物取扱者 乙種第4類およびDO第3種の講師を担当。
また、月刊誌「電気と工事(オーム社)」にてコラムを連載中。

実務・教育・執筆の三軸から、専門性と実践力を兼ね備えた情報発信を行っている。

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