【過去問】アルコール類とは?メタノール・エタノールを解説|危険物取扱者乙4

危険物のアルコール類とは、炭素数1〜3の飽和1価アルコール(変性アルコールを含む)のこと。メタノール・エタノール・2-プロパノールが代表例で、指定数量は水溶性扱いの400Lです。性質(危険物の性質と火災予防)で頻出のAランク。水溶性ゆえの消火方法(耐アルコール泡)まで含めて押さえましょう。
消防設備士今回は第4類のアルコール類。お酒の成分でおなじみのエタノールも入りますよ。
強欲な青木アルコールって全部ひとまとめっすか?エタノールもメタノールも一緒?
消防設備士いえ、危険物のアルコール類は炭素数1〜3の飽和1価アルコールだけ。メタノール・エタノール・プロパノールが該当し、炭素数4以上は別分類です。
強欲な青木メタノールとエタノールって名前似てますけど、危険性は違うんすか?
消防設備士大違いです。メタノールは有毒で失明のおそれがあり、燃焼炎も淡く青白くて見えにくい。エタノールは飲用と同じ成分ですが、工業用は飲めないよう変性されます。
💪実力試し(3問)
まずは現在の理解度をチェック。本番レベルを3問用意しました。
問題1
危険物の「アルコール類」の定義として、正しいものはどれか。
- 炭素数1〜3の飽和1価アルコール(変性アルコールを含む)。
- 炭素数1〜5の飽和2価アルコール。
- 分子内に水酸基をもつすべての化合物。
- 炭素数4以上の不飽和アルコール。
解答と解説を見る
消防法上のアルコール類は『炭素数1〜3の飽和1価アルコール(変性アルコールを含む)』。メタノール・エタノール・プロパノールが該当する。
炭素数の範囲(1〜3)と『飽和1価』の条件を落とすと誤る。炭素数4以上は別分類。
問題2
アルコール類の指定数量として、正しいものはどれか。
- 200L
- 400L
- 1000L
- 2000L
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アルコール類は水溶性として扱われ、指定数量は400L。第1石油類の水溶性(400L)と同じ値で覚える。
非水溶性の第1石油類(200L)と混同しやすい。アルコール類は400L。
問題3
メタノールの性状として、誤っているものはどれか。
- 引火点は約11℃で常温でも引火する。
- 水によく溶ける。
- 蒸気は空気より軽く上方に拡散する。
- 有毒で誤飲すると失明のおそれがある。
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メタノールの蒸気比重は1より大きく、蒸気は空気より重い。低所に滞留するため換気に注意が必要。
第4類の蒸気は基本的に空気より重い(蒸気比重>1)。『軽い』は誤り。
🔰基礎教養学習
1. アルコール類の定義と指定数量

消防法のアルコール類は炭素数1〜3の飽和1価アルコール(変性アルコールを含む)。メタノール(C1)・エタノール(C2)・1-プロパノール/2-プロパノール(C3)が該当する。いずれも水溶性のため、指定数量は400L(水溶性扱い)。
消防設備士炭素数4以上のブタノールなどはアルコール類に入らず、第2石油類などに分類されます。
2. メタノールとエタノールの性状
| 項目 | メタノール | エタノール |
| 化学式 | CH3OH(炭素数1) | C2H5OH(炭素数2) |
| 引火点 | 約11℃ | 約13℃ |
| 発火点 | 約385℃ | 約363℃ |
| 水溶性 | よく溶ける | よく溶ける |
| 蒸気比重 | 1より大(空気より重い) | 1より大(空気より重い) |
| 毒性・特徴 | 有毒・失明のおそれ/炎が淡く青白い | 飲用と同成分/工業用は変性 |
強欲な青木メタノールの炎が見えにくいのは、火事に気づきにくくて怖いっすね。

3. 2-プロパノール(イソプロピルアルコール)
炭素数3のアルコールで、引火点は約12℃。消毒用としても身近で、メタノール・エタノールと同様に常温付近で引火し、水によく溶ける。
4. 水溶性ゆえの消火方法(耐アルコール泡)
アルコールは水溶性のため、普通の泡(たん白泡など)は泡が溶けて消えてしまい無効。そこで耐アルコール泡(水溶性液体用泡)を用いる。また水溶性のため大量の水で希釈すれば濃度が下がり引火しにくくできる(水希釈も可)。
- 普通の泡 → 溶けて消えるため不適
- 耐アルコール泡 → 水溶性液体に有効な基本の消火剤
- 水による希釈 → 濃度低下で引火しにくくできる
✅理解度チェックテスト(3問)
チェック1(4択)
アルコール類の指定数量として正しいものは?
- 200L
- 400L
- 1000L
- 2000L
答えを見る
アルコール類は水溶性扱いで指定数量400L。
チェック2(○✕)
次の記述は正しいか誤りか、○✕で答えてください。
「アルコール火災には普通の泡(たん白泡)が最も有効である。」
答えを見る
逆。水溶性のため普通の泡は溶けて消える。耐アルコール泡を用いる。
チェック3(穴埋め)
次の文の【 】に入る最も適切な語句を選んでください。
危険物のアルコール類は、炭素数【 】の飽和1価アルコールである。
- 1〜3
- 1〜5
- 2〜4
- 3〜6
答えを見る
アルコール類は炭素数1〜3の飽和1価アルコール(変性アルコールを含む)。
深掘り解説
① なぜ指定数量が400L(水溶性扱い)なのか

アルコール類はいずれも水によく溶ける(水溶性)。危険物では水溶性液体の方が希釈で危険性を下げやすいため、第1石油類でも水溶性は400L・非水溶性は200Lと差がある。アルコール類も水溶性として400Lで覚えると整理しやすい。
② メタノールとエタノールの毒性差

エタノールは飲用酒の主成分だが、メタノールは体内で有毒物質に代謝され、少量でも失明や死亡のおそれがある。工業用エタノールは飲用転用を防ぐため変性アルコール(メタノール等を添加)にされる。
③ 燃焼炎が見えにくい危険性

- メタノールの炎は淡く青白く、明るい場所では見えにくい
- 火災に気づきにくく、消火活動が遅れる危険がある
- 蒸気比重>1で低所に滞留するため換気にも注意
🥊過去問演習(10問)
実際の試験レベル10問に挑戦しましょう。解説付きで知識を固めます。

🎙️現場のリアル
アルコールは水に溶けます。だから普通の泡消火剤だと泡が壊れて消えてしまう。耐アルコール泡を使う理由がこれです。メタノールは毒性が強く、失明の危険がある。エタノールとの違いは毒性で押さえておいてください。
📝まとめ

- アルコール類:炭素数1〜3の飽和1価アルコール(変性含む)。指定数量400L
- メタノール:引火点約11℃・有毒・失明のおそれ・炎が見えにくい
- エタノール:引火点約13℃・飲用と同成分・工業用は変性
- 水溶性のため消火は耐アルコール泡。普通の泡は溶けて無効、水希釈も可
消防設備士次回は3-8「第2石油類 灯油・軽油」。身近な燃料の性状と引火点を学びます。
📚 この科目の全体像(学習ロードマップ)
いま何回目をやっていて、あと何回残っているかがひと目でわかります。復習したい回はここから飛んでください。
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