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【過去問】第1石油類とは?ベンゼン・トルエン・アセトンを解説|危険物取扱者乙4

A出題ランク:ほぼ毎回出るAランク(重要)

第1石油類は、1気圧で引火点が21℃未満の引火性液体です。ガソリンと同じ仲間で、ベンゼン・トルエン・アセトンといった有機溶剤が代表選手。指定数量は非水溶性200L・水溶性400Lで、各物質の引火点・水溶性・毒性が性質(性消)で繰り返し問われるAランクの重要テーマです。

消防設備士

今回は第1石油類。引火点21℃未満の仲間で、ベンゼン・トルエン・アセトンを攻略しますよ。

強欲な青木

前回のガソリンと同じグループっすよね。名前が似てて混乱しそうっす…。

消防設備士

区別のカギは水に溶けるか(水溶性/非水溶性)と毒性です。アセトンだけ水溶性で指定数量400L、ベンゼン・トルエンは非水溶性で200Lですよ。

強欲な青木

ベンゼンって発がん性があるって聞いたことあるっす。危ないやつっすね。

消防設備士

その通り。ベンゼンは有毒・発がん性で要注意。トルエンはベンゼンより毒性は低めです。そして蒸気は空気より重く低所に滞留する、ここも第4類共通で必ず狙われます。

目次

💪実力試し(3問)

まずは現在の理解度をチェック。本番レベルを3問用意しました。

問題1

第1石油類の説明として、正しいものはどれか。

  1. 1気圧において引火点が21℃未満のものをいう。
  2. 1気圧において引火点が-20℃以下のものをいう。
  3. 1気圧において引火点が21℃以上70℃未満のものをいう。
  4. 1気圧において引火点が70℃以上のものをいう。
解答と解説を見る
正解
解説

第1石油類は1気圧で引火点21℃未満。選択肢2は特殊引火物、3は第2石油類、4は第3石油類以上の範囲。

間違えやすいポイント

第2石油類(21℃以上70℃未満)との境界21℃を取り違えやすい。

問題2

次の第1石油類のうち、水溶性で指定数量が400Lのものはどれか。

  1. ベンゼン
  2. トルエン
  3. アセトン
  4. ガソリン
解答と解説を見る
正解
解説

アセトンは水溶性で水・有機溶剤によく溶け、指定数量は水溶性の400L。他は非水溶性で200L。

間違えやすいポイント

水溶性はアセトン(とピリジン)。非水溶性200L/水溶性400Lの2倍関係を押さえる。

問題3

ベンゼンの性状として、誤っているものはどれか。

  1. 引火点は約-11℃である。
  2. 特有の芳香をもつ。
  3. 蒸気は有毒で発がん性がある。
  4. 水によく溶ける水溶性である。
解答と解説を見る
正解
解説

ベンゼンは非水溶性で水にほとんど溶けず、水より軽い。引火点約-11℃、芳香あり、有毒・発がん性をもつ。

間違えやすいポイント

ベンゼンを水溶性と誤るのが定番。水溶性はアセトン。

🔰基礎教養学習

1. 第1石油類とは

1. 第1石油類とは

第1石油類は、1気圧において引火点が21℃未満の引火性液体。指定数量は非水溶性が200L、水溶性が400L。代表物質はガソリン・ベンゼン・トルエン・アセトン・メチルエチルケトン(MEK)・ピリジンなど。蒸気は空気より重く、低所に滞留して引火・爆発の危険がある。

消防設備士

ポイントは「引火点21℃未満」と「非水溶性200L・水溶性400L」。まずこの数字を固定しましょう。

2. 各物質の性状(引火点・水溶性)

2. 各物質の性状(引火点・水溶性)
物質 引火点 水溶性 指定数量 備考
ベンゼン 約-11℃ 非水溶性 200L 有毒・発がん性/芳香
トルエン 約4℃ 非水溶性 200L ベンゼンより毒性は低い
アセトン 約-20℃ 水溶性 400L よく溶ける/ヨードホルム反応
メチルエチルケトン 約-9℃ 非水溶性 200L MEK・有機溶剤
ピリジン 約20℃ 水溶性 400L 特有の悪臭
2. 各物質の性状(引火点・水溶性)
図解:2. 各物質の性状(引火点・水溶性)

3. 水溶性・非水溶性の見分けと消火

区分 代表物質 指定数量 適した泡消火剤
非水溶性 ガソリン・ベンゼン・トルエン 200L 通常の泡(たん白泡など)
水溶性 アセトン・ピリジン 400L 耐アルコール泡(水溶性液体用泡)
強欲な青木

水に溶けるアセトンは普通の泡だと消えちゃうから、専用の泡が要るんすね。

3. 水溶性・非水溶性の見分けと消火
図解:3. 水溶性・非水溶性の見分けと消火

✅理解度チェックテスト(3問)

チェック1(4択)

第1石油類のうち、水溶性で指定数量が400Lのものは次のうちどれか。

  1. ベンゼン
  2. トルエン
  3. アセトン
  4. ガソリン
答えを見る
正解
ポイント

アセトンは水溶性で指定数量400L。ベンゼン・トルエン・ガソリンは非水溶性で200L。

チェック2(○✕)

次の記述は正しいか誤りか、○✕で答えてください。

「ベンゼンは水によく溶ける水溶性の液体である。」

答えを見る
正解✕(誤り)
解説

ベンゼンは非水溶性で水にほとんど溶けず、水より軽く水に浮く。水溶性はアセトン。

チェック3(穴埋め)

次の文の【 】に入る最も適切な語句を選んでください。

第1石油類は、1気圧で引火点が【 】℃未満の引火性液体である。

  1. 21
  2. 40
  3. 70
  4. -20
答えを見る
正解
解説

第1石油類は引火点21℃未満。21℃以上70℃未満は第2石油類。

🪏深掘り解説

① ベンゼンとトルエンの違い

ベンゼン(引火点約-11℃、発火点約498℃)もトルエン(引火点約4℃)も非水溶性で水より軽い芳香族。最大の違いは毒性で、ベンゼンは有毒・発がん性が強く、トルエンはベンゼンより毒性が低い。どちらも引火点は21℃未満なので第1石油類に分類される。

② アセトンが水溶性であることの意味

アセトンは水にも有機溶剤にもよく溶ける水溶性液体で、指定数量は400L。水溶性ゆえに火災では通常の泡が水に溶けて消えてしまうため、耐アルコール泡(水溶性液体用泡)が必要。またヨードホルム反応を示すのも特徴。

③ 危険性評価と消火

  • 蒸気は空気より重く低所に滞留し、引火・爆発しやすい
  • 消火は泡・粉末・二酸化炭素が基本(窒息消火)
  • 水溶性のアセトン等は耐アルコール泡を用いる

🥊過去問演習(10問)

実際の試験レベル10問に挑戦しましょう。解説付きで知識を固めます。

問題で狙われるポイント:第1石油類とは?ベンゼン・トルエン・アセトンを解説
図解:問題で狙われるポイント:第1石油類とは?ベンゼン・トルエン・アセトンを解説

危険物乙4 3-6:第1石油類とは?ベンゼン・トルエン・アセトンを解説 過去問演習10問

危険物取扱者試験 乙種第4類「第1石油類とは?ベンゼン・トルエン・アセトンを解説」の過去問演習10問です。

1 / 10

法別表第1備考に掲げる品名の説明として、次のうち正しいものはどれか。

2 / 10

屋外貯蔵タンクに貯蔵された第4類危険物の性状が、非水溶性液体・引火点24.5℃・沸点136.2℃・発火点432℃であった。法令上、この危険物に該当する品名はどれか。

3 / 10

法令に定める第4類危険物の指定数量について、次のうち誤っているものはどれか。

4 / 10

製造所で第4類危険物A(非水溶性・引火点45℃・貯蔵量2,000L)とB(非水溶性・引火点5℃・貯蔵量1,000L)を同一場所に貯蔵している。指定数量の倍数の合計はいくらか。

5 / 10

屋内貯蔵所に灯油2,000Lと軽油4,000Lを貯蔵している。これらと同時に貯蔵するとき、指定数量の倍数が10となるものはどれか。

6 / 10

ベンゼンの性状として、誤っているものはどれか。

7 / 10

アセトンの性状として、誤っているものはどれか。

8 / 10

第1石油類の蒸気の性質として、正しいものはどれか。

9 / 10

アセトン(水溶性)の火災に最も適した消火方法はどれか。

10 / 10

ベンゼンとトルエンに共通する性状として、正しいものはどれか。

あなたのスコアは

平均スコアは 0%

🎙️現場のリアル

ベンゼンとトルエンは、毒性の差で出題されます。ベンゼンのほうが毒性が強い。アセトンは水に溶けるので、水溶性用の泡消火薬剤でないと泡が消えてしまいます。「水に溶けるかどうか」は消火方法に直結する論点です。

📝まとめ

第1石油類とは?ベンゼン・トルエン・アセトンを解説
図解:第1石油類とは?ベンゼン・トルエン・アセトンを解説
  • 第1石油類:引火点21℃未満。指定数量 非水溶性200L・水溶性400L
  • ベンゼン:引火点約-11℃・非水溶性・有毒・発がん性・芳香
  • トルエン:引火点約4℃・非水溶性・ベンゼンより毒性は低い
  • アセトン:引火点約-20℃・水溶性・指定数量400L・ヨードホルム反応
  • 蒸気は空気より重い。消火は泡・粉末・二酸化炭素(水溶性は耐アルコール泡)
消防設備士

次回は「アルコール類」。メタノール・エタノールの性状と、指定数量400Lの扱いを学びます。

📚 この科目の全体像(学習ロードマップ)

いま何回目をやっていて、あと何回残っているかがひと目でわかります。復習したい回はここから飛んでください。

危険物の性状の学習ロードマップ14
  1. 1【過去問】第4類に共通する性状とは?引火性液体の特徴を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  2. 2【過去問】第4類の貯蔵・取扱い・火災予防とは?注意点を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  3. 3【過去問】第4類の消火方法とは?窒息消火と適応消火剤を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  4. 4【過去問】特殊引火物とは?二硫化炭素・ジエチルエーテルを解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  5. 5【過去問】ガソリンの性状とは?第1石油類の特徴を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  6. 6【過去問】第1石油類とは?ベンゼン・トルエン・アセトンを解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  7. 7【過去問】アルコール類とは?メタノール・エタノールを解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  8. 8【過去問】第2石油類とは?灯油・軽油の性状を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  9. 9【過去問】第3石油類とは?重油の性状と消火方法を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  10. 10【過去問】第4石油類とは?ギヤー油・シリンダー油を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  11. 11【過去問】動植物油類とは?自然発火とヨウ素価を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
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  13. 13【過去問】第2類・第5類の危険物とは?可燃性固体・自己反応性物質を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  14. 14【過去問】第3類の危険物(自然発火性・禁水性)とは?保存・消火方法を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
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この記事を書いた人

高専から大学院まで9年間にわたり化学を専攻。
消防整備士として10年の実務経験を積み、独立・起業。

消防設備士全類、危険物取扱者全類をはじめ、第二種電気工事士、AI・DD総合種、第三種電気主任技術者など、多数の国家資格を保有。

神戸高等技術専門学院にて危険物取扱者 乙種第4類およびDO第3種の講師を担当。
また、月刊誌「電気と工事(オーム社)」にてコラムを連載中。

実務・教育・執筆の三軸から、専門性と実践力を兼ね備えた情報発信を行っている。

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