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【過去問】ガソリンの性状とは?第1石油類の特徴を解説|危険物取扱者乙4

S出題ランク:毎回必ず複数問出るSランク(最重要)

第1石油類とは、1気圧において引火点が21℃未満の第4類危険物のこと。その代表格が私たちにいちばん身近なガソリンです。ガソリンの性状(引火点・指定数量・蒸気の重さなど)は、性質科目の中でも毎回必ず問われるSランクの最重要テーマ。ここを完璧にすれば、第4類の得点源になります。

消防設備士

今回はいよいよ第4類の主役、第1石油類とガソリンを攻略します。定義の引火点21℃未満は丸暗記ですよ。

強欲な青木

第1石油類って、要するにガソリンのことっすか?

消防設備士

ガソリンはその代表例です。第1石油類は引火点21℃未満という温度で区切られたグループ名で、ベンゼンやトルエン、アセトンも仲間。今回は中でも最重要のガソリンを徹底解説します。

強欲な青木

ガソリンって、どのくらい燃えやすいんすか?

消防設備士

引火点は-40℃以下。真冬の屋外でも余裕で引火します。しかも蒸気は空気より重く、低い所にたまる。この性質が事故と試験の両方で狙われます。

強欲な青木

空気より重い蒸気が低い所にたまる…なんだか怖いっすね。しっかり覚えます!

目次

💪実力試し(3問)

まずは現在の理解度をチェック。本番レベルを3問用意しました。

問題1

第1石油類の定義として、正しいものはどれか。

  1. 1気圧において引火点が21℃未満のもの。
  2. 1気圧において引火点が21℃以上70℃未満のもの。
  3. 1気圧において引火点が70℃以上200℃未満のもの。
  4. 1気圧において発火点が21℃未満のもの。
解答と解説を見る
正解
解説

第1石油類は『1気圧において引火点が21℃未満』のもの。選択肢2は第2石油類、3は第3石油類の定義。4は『発火点』としている点が誤り(正しくは引火点)。

間違えやすいポイント

『引火点21℃未満』を『発火点』『引火点21℃以上』とすり替える誤答が頻出。第1石油類=引火点21℃未満を即答できるように。

問題2

自動車ガソリンの性状として、正しいものはどれか。

  1. 蒸気は空気より軽いため、高所に滞留する。
  2. 液比重は1より大きく、水より重い。
  3. 引火点は-40℃以下で、常温で容易に引火する。
  4. 水によく溶ける水溶性の液体である。
解答と解説を見る
正解
解説

ガソリンの引火点は-40℃以下で、常温(20℃前後)でも容易に引火する。選択肢1は蒸気比重3〜4で空気より重く低所に滞留するため誤り。2は液比重0.65〜0.75で水より軽いため誤り。4は非水溶性のため誤り。

間違えやすいポイント

『蒸気は空気より重い/液は水より軽い』というガソリンの2つの特徴を取り違える誤答が最頻出。

問題3

自動車ガソリンの火災に使用する消火剤として、不適切なものはどれか。

  1. 泡消火剤
  2. 粉末消火剤
  3. 二酸化炭素消火剤
  4. 棒状の水(注水)
解答と解説を見る
正解
解説

ガソリンは非水溶性で水より軽いため、注水すると水面に浮いて燃え広がり危険。窒息効果のある泡・粉末・二酸化炭素が有効。

間違えやすいポイント

非水溶性の油類火災に『水』を選ばせる引っかけ。水は油を浮かせて延焼させるため厳禁。

🔰基礎教養学習

1. 第1石油類とは

1. 第1石油類とは

第1石油類とは、第4類危険物の分類のひとつで、1気圧において引火点が21℃未満の引火性液体をいう。代表的な物質はガソリンのほか、ベンゼン・トルエン・アセトンなど。引火点が低いため、常温でも引火する危険性が高いのが特徴。

消防設備士

まずは「第1石油類=引火点21℃未満」を丸暗記。第2は21℃以上70℃未満、と数値で線引きされます。

2. ガソリンの性状(数値まとめ)

項目 値・性質 ポイント
引火点 -40℃以下 常温で容易に引火
発火点 約300℃ 点火源なしで燃え出す温度
燃焼範囲(爆発範囲) 約1.4〜7.6vol% 下限が低く引火しやすい
液比重 0.65〜0.75 1より小さく水より軽い
蒸気比重 3〜4 1より大きく空気より重い
水溶性 非水溶性 水に溶けない
指定数量 200L 非水溶性の第1石油類
強欲な青木

液は水より軽い、蒸気は空気より重い…セットで覚えるんすね。

2. ガソリンの性状(数値まとめ)
図解:2. ガソリンの性状(数値まとめ)

3. ガソリンの着色と蒸気の挙動

3. ガソリンの着色と蒸気の挙動
  • 自動車ガソリンは識別のためオレンジ色に着色されている
  • 蒸気は空気より重い(蒸気比重3〜4)ため、低い場所(地面付近・床・くぼみ)に滞留する
  • 滞留した蒸気は離れた火気にも流れて引火するため、換気と火気管理が重要

4. ガソリン火災の消火方法

消火剤 適否 理由
泡消火剤 ○ 適 液面を覆い窒息消火
粉末消火剤 ○ 適 窒息・抑制効果
二酸化炭素消火剤 ○ 適 窒息効果
水(棒状注水) × 不適 油が水に浮き延焼を拡大
消防設備士

合言葉は「窒息消火」。泡・粉末・二酸化炭素で酸素を断つ。水は油を浮かせるので厳禁です。

4. ガソリン火災の消火方法
図解:4. ガソリン火災の消火方法

✅理解度チェックテスト(3問)

チェック1(4択)

第1石油類に分類される基準となる引火点は次のうちどれか。

  1. 21℃未満
  2. 21℃以上70℃未満
  3. 70℃以上200℃未満
  4. 200℃以上
答えを見る
正解
ポイント

第1石油類は『1気圧において引火点21℃未満』のもの。21℃以上70℃未満は第2石油類。

チェック2(○✕)

次の記述は正しいか誤りか、○✕で答えてください。

「ガソリンの蒸気は空気より軽いため、高い場所に滞留しやすい。」

答えを見る
正解✕(誤り)
解説

逆。ガソリンの蒸気比重は3〜4で空気より重く、低い場所に滞留する。試験頻出の引っかけ。

チェック3(穴埋め)

次の文の【 】に入る最も適切な語句を選んでください。

非水溶性の第1石油類であるガソリンの指定数量は【 】である。

  1. 50L
  2. 200L
  3. 400L
  4. 1000L
答えを見る
正解
解説

非水溶性の第1石油類の指定数量は200L。ガソリンが代表例。水溶性(アセトン等)は400L。

🪏深掘り解説

① なぜ「蒸気は空気より重く、液は水より軽い」のか

ガソリンの液比重は0.65〜0.75で水(1.0)より軽いため水に浮く。一方、蒸気比重は3〜4で空気(1.0)より重いため、発生した可燃性蒸気は地面付近の低い所にたまる。この「液は浮く・蒸気は沈む」という組み合わせが、火災の延焼と滞留蒸気への引火という二重のリスクを生む。

② 燃焼範囲(爆発範囲)の意味

ガソリンの燃焼範囲は約1.4〜7.6vol%。空気中の蒸気濃度がこの範囲にあるときだけ引火・燃焼する。下限値1.4%が低いということは、わずかに蒸気が漏れただけでも引火しうるということ。範囲の下限が低いほど危険度が高い。

③ ガソリン火災に水が使えない理由

  • ガソリンは非水溶性で、しかも水より軽い
  • 注水すると油が水面に浮き、燃えたまま水とともに広がる(延焼拡大)
  • 有効なのは泡・粉末・二酸化炭素による窒息消火

🥊過去問演習(10問)

実際の試験レベル10問に挑戦しましょう。解説付きで知識を固めます。

問題で狙われるポイント:第1石油類とは?ガソリンの性状を解説
図解:問題で狙われるポイント:第1石油類とは?ガソリンの性状を解説

危険物乙4 3-5:第1石油類とは?ガソリンの性状を解説 過去問演習10問

危険物取扱者試験 乙種第4類「第1石油類とは?ガソリンの性状を解説」の過去問演習10問です。

1 / 10

ガソリンの性状で、次のうち誤っているものはどれか。

2 / 10

ガソリンの燃焼範囲に最も近い値は、次のうちどれか。

3 / 10

次の物質のうち、常温(20℃)で引火の危険性があるものはどれか。

4 / 10

次の物質のうち、引火点が最も低いものはどれか。

5 / 10

次の物質のうち、発火点が最も低いものはどれか。

6 / 10

第1石油類の定義として、正しいものはどれか。

7 / 10

自動車ガソリンの蒸気の性質として、正しいものはどれか。

8 / 10

自動車ガソリンの着色として、正しいものはどれか。

9 / 10

非水溶性の第1石油類であるガソリンの指定数量はどれか。

10 / 10

自動車ガソリンの火災の消火方法として、不適切なものはどれか。

あなたのスコアは

平均スコアは 0%

🎙️現場のリアル

ガソリンにわざわざオレンジ色を付けているのは、灯油と間違えないようにするためです。逆に言えば、それだけ取り違え事故が多いということ。引火点マイナス40度以下、燃焼範囲1.4〜7.6パーセント。この数字はそのまま出るので覚えてください。

📝まとめ

第1石油類とは?ガソリンの性状を解説
図解:第1石油類とは?ガソリンの性状を解説
  • 第1石油類:1気圧で引火点21℃未満の引火性液体
  • ガソリンの引火点は-40℃以下、発火点約300℃、燃焼範囲1.4〜7.6vol%
  • 液は水より軽く(0.65〜0.75)、蒸気は空気より重い(3〜4)
  • 自動車ガソリンはオレンジ色に着色、非水溶性、指定数量200L
  • 消火は泡・粉末・二酸化炭素(窒息)。水は不適
消防設備士

次回は第1石油類の仲間「ベンゼン・トルエン・アセトン」。それぞれの性状と水溶性の違いを学びます。

📚 この科目の全体像(学習ロードマップ)

いま何回目をやっていて、あと何回残っているかがひと目でわかります。復習したい回はここから飛んでください。

危険物の性状の学習ロードマップ14
  1. 1【過去問】第4類に共通する性状とは?引火性液体の特徴を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  2. 2【過去問】第4類の貯蔵・取扱い・火災予防とは?注意点を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  3. 3【過去問】第4類の消火方法とは?窒息消火と適応消火剤を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  4. 4【過去問】特殊引火物とは?二硫化炭素・ジエチルエーテルを解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  5. 5【過去問】ガソリンの性状とは?第1石油類の特徴を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  6. 6【過去問】第1石油類とは?ベンゼン・トルエン・アセトンを解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  7. 7【過去問】アルコール類とは?メタノール・エタノールを解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  8. 8【過去問】第2石油類とは?灯油・軽油の性状を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  9. 9【過去問】第3石油類とは?重油の性状と消火方法を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  10. 10【過去問】第4石油類とは?ギヤー油・シリンダー油を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  11. 11【過去問】動植物油類とは?自然発火とヨウ素価を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  12. 12【過去問】第1類・第6類の危険物(酸化性)とは?性状と消火方法を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  13. 13【過去問】第2類・第5類の危険物とは?可燃性固体・自己反応性物質を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  14. 14【過去問】第3類の危険物(自然発火性・禁水性)とは?保存・消火方法を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
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この記事を書いた人

高専から大学院まで9年間にわたり化学を専攻。
消防整備士として10年の実務経験を積み、独立・起業。

消防設備士全類、危険物取扱者全類をはじめ、第二種電気工事士、AI・DD総合種、第三種電気主任技術者など、多数の国家資格を保有。

神戸高等技術専門学院にて危険物取扱者 乙種第4類およびDO第3種の講師を担当。
また、月刊誌「電気と工事(オーム社)」にてコラムを連載中。

実務・教育・執筆の三軸から、専門性と実践力を兼ね備えた情報発信を行っている。

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