【過去問】特殊引火物とは?二硫化炭素・ジエチルエーテルを解説|危険物取扱者乙4

特殊引火物は、第4類危険物7品名の中で最も引火しやすく危険な品名です。定義は「1気圧で発火点100℃以下、または引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下」。指定数量はわずか50Lで、第4類で最小。代表物質の二硫化炭素・ジエチルエーテルは性状値そのものが頻出するため、数値ごと押さえていきましょう。
消防設備士今回は第4類の先頭バッター特殊引火物です。とにかく引火点も発火点も低い、第4類で一番危ないグループですよ。
強欲な青木「特殊」って名前からして強そうっすね。普通の引火物と何が違うんすか?
消防設備士定義が数値で決まっています。発火点100℃以下、または引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下。これに当てはまると特殊引火物で、指定数量は最小の50Lです。
強欲な青木二硫化炭素って水の中に入れて保存するって聞いたんすけど、可燃物なのに水で平気なんすか?
消防設備士いい質問。二硫化炭素は液比重1.26で水より重く、水に溶けない。だから水を張ると蒸気が出るのを抑えられる。これが水中保存の理由です。
💪実力試し(3問)
まずは現在の理解度をチェック。本番レベルを3問用意しました。
問題1
特殊引火物の定義として、正しいものはどれか。
- 1気圧で引火点が21℃未満のもの。
- 1気圧で発火点が100℃以下、または引火点が-20℃以下かつ沸点40℃以下のもの。
- 1気圧で引火点が70℃以上200℃未満のもの。
- 1気圧で発火点が300℃以下のもの。
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特殊引火物は『1気圧で発火点100℃以下、または引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下』。選択肢1は第1石油類、3は第3石油類の引火点基準。
発火点の条件と引火点+沸点の条件、二つあるうちの片方だけで判定すると誤る。
問題2
二硫化炭素の性状として、誤っているものはどれか。
- 発火点は約90℃と極めて低い。
- 液比重は約1.26で水より重い。
- 水によく溶けるため水中保存はできない。
- 燃焼すると有毒な二酸化硫黄を発生する。
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二硫化炭素は水に溶けず、水より重いため『水中保存』が成立する。水によく溶けるは誤り。発火点約90℃・燃焼で二酸化硫黄発生は正しい。
水中保存できる理由は『水より重く、水に溶けない』こと。水溶性と書いてあれば誤り。
問題3
特殊引火物の指定数量として、正しいものはどれか。
- 50L
- 200L
- 400L
- 2000L
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特殊引火物の指定数量は50Lで第4類最小。第1石油類非水溶性200L、アルコール類400L、第3石油類2000Lと混同しないこと。
危険性が高い品名ほど指定数量は小さい。特殊引火物50Lは最重要暗記。
🔰基礎教養学習
1. 特殊引火物とは
特殊引火物は、第4類引火性液体のうち、1気圧で発火点100℃以下、または引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下のものをいう。引火点・発火点・沸点いずれも低く、常温で容易に引火する。指定数量は50Lで第4類最小。
消防設備士要は「ものすごく低い温度で火がつき、自然発火もしやすい」グループ。第4類で一番危険です。
2. 二硫化炭素(CS₂)
引火点-30℃以下、発火点は約90℃と極めて低い。液比重は約1.26で水より重く、水に溶けないため水中保存する。燃焼すると有毒な二酸化硫黄(SO₂)を発生。燃焼範囲は約1.3〜50vol%と非常に広い。
強欲な青木発火点90℃って、お湯が沸くくらいの温度でもう自然に燃え出すってことっすか…こわ。
3. ジエチルエーテル
引火点-45℃と特殊引火物の中でも極めて低い。麻酔性があり、直射日光や空気にさらすと爆発性の過酸化物を生成する。燃焼範囲は約1.9〜36vol%。
4. 代表物質の性状値まとめ
| 物質 | 引火点 | 発火点 | 燃焼範囲 | 備考 |
| 二硫化炭素 | -30℃以下 | 約90℃ | 約1.3〜50vol% | 液比重1.26・水中保存・燃焼でSO₂ |
| ジエチルエーテル | -45℃ | 約160℃ | 約1.9〜36vol% | 麻酔性・過酸化物を生成 |
| アセトアルデヒド | -39℃ | 約175℃ | 約4〜60vol% | 水溶性・沸点が低い |
| 酸化プロピレン | -37℃ | 約430℃ | 約2.3〜36vol% | 重合の危険 |

✅理解度チェックテスト(3問)
チェック1(4択)
二硫化炭素を水を張った容器中で保存する主な理由は?
- 水より軽く水面に浮くから
- 水より重く水に溶けないため、水で蒸気の発生を抑えられるから
- 水と反応して安定な物質に変わるから
- 水に溶けて無害になるから
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二硫化炭素は液比重1.26で水より重く水に溶けないため、上に水を張ると蒸気の発生を抑えられる。これが水中保存の理由。
チェック2(○✕)
次の記述は正しいか誤りか、○✕で答えてください。
「ジエチルエーテルは直射日光や空気にさらしても安定で、変化しない。」
答えを見る
逆。ジエチルエーテルは直射日光や空気にさらされると爆発性の過酸化物を生成する。冷暗所で密栓保存する。
チェック3(穴埋め)
次の文の【 】に入る最も適切な語句を選んでください。
特殊引火物の指定数量は【 】Lで、第4類の中で最も小さい。
- 50
- 200
- 400
- 1000
答えを見る
特殊引火物の指定数量は50L。危険性の高さを反映し第4類で最小。
深掘り解説
① 特殊引火物が「最も危険」とされる理由

特殊引火物は引火点・発火点・沸点のいずれも低い。つまり常温で大量の可燃性蒸気が発生し、わずかな点火源で引火し、高温物に触れれば自然発火もする。だから第4類7品名の中で最も引火しやすく、指定数量も最小の50Lに設定されている。
② 二硫化炭素の三大ポイント

- 発火点約90℃…第4類で突出して低い。配管の熱でも発火
- 水中保存…液比重1.26で水より重く、水に溶けないため成立
- 燃焼で二酸化硫黄(SO₂)…硫黄を含むため有毒ガスを発生
③ ジエチルエーテルの過酸化物に注意

ジエチルエーテルは直射日光・空気との接触で爆発性の過酸化物を生成する。このため容器は遮光し、冷暗所で密栓保存する。また麻酔性があるため、蒸気の吸入にも注意が必要。
🥊過去問演習(10問)
実際の試験レベル10問に挑戦しましょう。解説付きで知識を固めます。
🎙️現場のリアル
二硫化炭素は水中貯蔵します。水に沈む珍しい第4類だから、水でフタをして蒸気を出さないようにするわけです。発火点は約90度で、蒸気が配管に触れただけで発火する温度。第4類のなかでも別格に危ないやつだと思ってください。
📝まとめ

- 特殊引火物:発火点100℃以下、または引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下。指定数量50L
- 二硫化炭素:発火点約90℃・液比重1.26・水中保存・燃焼でSO₂
- ジエチルエーテル:引火点-45℃・麻酔性・過酸化物を生成
- 第4類で最も引火しやすく危険な品名
消防設備士次回は「第1石油類とは?ガソリンの性状を解説」。乙4で最重要のガソリンを、引火点・発火点・燃焼範囲まで徹底攻略します。
📚 この科目の全体像(学習ロードマップ)
いま何回目をやっていて、あと何回残っているかがひと目でわかります。復習したい回はここから飛んでください。
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