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【過去問】製造所等とは?貯蔵所・取扱所の全12区分を解説|危険物取扱者乙4

A出題ランク:ほぼ毎回出るAランク(重要)

「製造所等」とは、危険物施設である製造所・貯蔵所・取扱所の3種類をまとめた総称で、細かく分けると全12区分あります。法令分野では、どの施設がどの区分に属するかを問う問題が繰り返し出題されるAランクの重要テーマ。特に屋外貯蔵所で貯蔵できる危険物の限定が頻出です。ここで12区分の全体像をしっかり整理しましょう。

消防設備士

今回は法令の土台になる製造所等の区分です。全12区分を仕分けできるようにしましょう。

強欲な青木

「製造所等」ってよく聞きますけど、結局どこまでを指すんすか?

消防設備士

製造所・貯蔵所・取扱所の3つをまとめた呼び方です。製造所が1、貯蔵所が7、取扱所が4で、合計12区分になります。

強欲な青木

貯蔵所が7つもあるんすか。タンクローリーもそこに入るんですか?

消防設備士

いい質問。タンクローリーは移動タンク貯蔵所で、れっきとした貯蔵所です。一方、配管で送る移送取扱所は取扱所。名前が似ていて引っかけられるので要注意ですよ。

目次

💪実力試し(3問)

まずは現在の理解度をチェック。本番レベルを3問用意しました。

問題1

「製造所等」が指す範囲として、正しいものはどれか。

  1. 製造所と貯蔵所の2種類のみの総称である。
  2. 製造所・貯蔵所・取扱所の3種類をまとめた総称である。
  3. 危険物を扱うすべての施設と運搬車両を含む総称である。
  4. 危険物を製造する施設だけを指す呼び方である。
解答と解説を見る
正解
解説

製造所等は、製造所・貯蔵所・取扱所の3種類をまとめた総称。運搬(車両による運搬)は製造所等には含まれない点に注意。

間違えやすいポイント

運搬まで含めてしまう誤りや、「製造所だけ」と狭く捉える誤りに注意。

問題2

次のうち、貯蔵所に分類されるものはどれか。

  1. 給油取扱所
  2. 屋外貯蔵所
  3. 販売取扱所
  4. 移送取扱所
解答と解説を見る
正解
解説

屋外貯蔵所は貯蔵所7区分の1つ。他の3つ(給油・販売・移送)はいずれも取扱所。

間違えやすいポイント

名称の末尾が「貯蔵所」か「取扱所」かで仕分けるのが基本。

問題3

製造所等の区分数の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. 製造所1・貯蔵所4・取扱所7(合計12)
  2. 製造所1・貯蔵所7・取扱所4(合計12)
  3. 製造所2・貯蔵所6・取扱所4(合計12)
  4. 製造所1・貯蔵所6・取扱所5(合計12)
解答と解説を見る
正解
解説

製造所1・貯蔵所7・取扱所4で合計12区分。貯蔵所が最も多い7区分という点が重要。

間違えやすいポイント

貯蔵所と取扱所の数(7と4)を逆に覚える誤りが頻出。

🔰基礎教養学習

1. 製造所等の全体像(全12区分)

1. 製造所等の全体像(全12区分)

危険物を一定数量以上扱う施設は、製造所・貯蔵所・取扱所のいずれかとして許可を受ける。これら3種類をまとめて「製造所等」と呼ぶ。区分は次の表のとおり全12区分に分類される。

大分類 区分数 含まれる施設
製造所 製造所
貯蔵所 屋内貯蔵所・屋外貯蔵所・屋内タンク貯蔵所・屋外タンク貯蔵所・地下タンク貯蔵所・簡易タンク貯蔵所・移動タンク貯蔵所
取扱所 給油取扱所・販売取扱所・移送取扱所・一般取扱所
合計 12 製造所1+貯蔵所7+取扱所4
消防設備士

まずは「製造所1・貯蔵所7・取扱所4=合計12」のフレーズを丸ごと暗記しましょう。

1. 製造所等の全体像(全12区分)
図解:1. 製造所等の全体像(全12区分)

2. 製造所(1区分)

危険物を製造する目的で、原料を反応・蒸留などにより危険物に加工する施設。製造所は区分が細分化されず、1種類のみ。

3. 貯蔵所(7区分)

区分 概要
屋内貯蔵所 建物(屋内)で容器に入れた危険物を貯蔵する
屋外貯蔵所 屋外の場所で容器入りの危険物を貯蔵(貯蔵品目に制限あり)
屋内タンク貯蔵所 屋内に設置したタンクで貯蔵する
屋外タンク貯蔵所 屋外に設置したタンク(大型タンク等)で貯蔵する
地下タンク貯蔵所 地盤面下に埋設したタンクで貯蔵する
簡易タンク貯蔵所 容量600L以下の簡易タンクで貯蔵する
移動タンク貯蔵所 車両のタンク(タンクローリー)で貯蔵・運送する
強欲な青木

タンクローリーが「貯蔵所」っていうのが意外っす。覚えておきます。

3. 貯蔵所(7区分)
図解:3. 貯蔵所(7区分)

4. 取扱所(4区分)

区分 概要
給油取扱所 自動車等に給油する施設(ガソリンスタンド/GS)
販売取扱所 容器入りのまま販売する施設(第1種・第2種に区分)
移送取扱所 配管およびポンプで危険物を移送する施設
一般取扱所 給油・販売・移送以外で危険物を取り扱う施設(ボイラー等)

5. 屋外貯蔵所で貯蔵できる危険物(頻出)

屋外貯蔵所は屋外で貯蔵するため、貯蔵できる危険物が第2類の一部と第4類の一部に限定される点が最頻出。具体的には次のとおり。

  • 第2類:硫黄・引火性固体(引火点0℃以上のもの)
  • 第4類:特殊引火物を除き、引火点0℃以上のもの(第1石油類の一部以降・第2石油類・第3石油類・第4石油類・動植物油類)
  • ガソリン等の引火点0℃未満や特殊引火物(ジエチルエーテル等)は貯蔵不可
消防設備士

「特殊引火物はダメ」「引火点0℃以上ならOK」の2点が屋外貯蔵所の合否を分けます。

✅理解度チェックテスト(3問)

チェック1(4択)

タンクローリーは、製造所等のうちどの区分に該当するか。

  1. 移送取扱所
  2. 移動タンク貯蔵所
  3. 屋外タンク貯蔵所
  4. 一般取扱所
答えを見る
正解
ポイント

タンクローリーは移動タンク貯蔵所(貯蔵所)。配管で送る移送取扱所と混同しないこと。

チェック2(○✕)

次の記述は正しいか誤りか、○✕で答えてください。

「ガソリン(引火点-40℃以下)は、屋外貯蔵所で貯蔵することができる。」

答えを見る
正解✕(誤り)
解説

屋外貯蔵所は引火点0℃以上のものしか貯蔵できない。ガソリンは引火点0℃未満のため貯蔵不可。

チェック3(穴埋め)

次の文の【 】に入る最も適切な語句を選んでください。

製造所等は、製造所・貯蔵所・取扱所の合計【 】区分に分けられる。

  1. 10
  2. 11
  3. 12
  4. 14
答えを見る
正解
解説

製造所1+貯蔵所7+取扱所4で合計12区分。

🪏深掘り解説

① 「貯蔵所」と「取扱所」の見分け方

基本は名称の末尾で判断する。「〜貯蔵所」は貯蔵所、「〜取扱所」は取扱所。ただし移動タンク貯蔵所(タンクローリー)と移送取扱所(配管)は漢字が似ていて混同しやすいので、「移動=タンクローリー」「移送=配管」とセットで覚えると失点しない。

② 屋外貯蔵所が品目制限される理由

屋外貯蔵所は屋根や壁のない屋外で容器のまま貯蔵するため、揮発・引火の危険が高い危険物は置けない。そこで引火点0℃未満の品目(ガソリン等の第1石油類の一部や特殊引火物)は除外され、比較的引火しにくい引火点0℃以上のものに限定されている。

③ 販売取扱所の第1種・第2種

  • 第1種販売取扱所:指定数量の倍数が15倍以下
  • 第2種販売取扱所:指定数量の倍数が15倍を超え40倍以下
  • 取扱所の区分数を数えるときは「販売取扱所」で1つと数える(4区分)

🥊過去問演習(10問)

実際の試験レベル10問に挑戦しましょう。解説付きで知識を固めます。

問題で狙われるポイント:製造所等とは?貯蔵所・取扱所の区分を解説
図解:問題で狙われるポイント:製造所等とは?貯蔵所・取扱所の区分を解説

危険物乙4 1-8:製造所等とは?貯蔵所・取扱所の区分を解説 過去問演習10問

危険物取扱者試験 乙種第4類「製造所等とは?貯蔵所・取扱所の区分を解説」の過去問演習10問です。

1 / 10

法令上、製造所等の区分の一般的説明として、次のうち正しいものはどれか。

2 / 10

法令上、貯蔵所及び取扱所の区分について、次のうち誤っているものはどれか。

3 / 10

法令上、貯蔵所及び取扱所の区分について、次のうち正しいものはどれか。

4 / 10

法令上、貯蔵所及び取扱所の区分について、次のうち誤っているものはどれか。

5 / 10

法令上、製造所等の区分について、次のうち正しいものはどれか。

6 / 10

「製造所等」とは何を指す総称か。正しいものはどれか。

7 / 10

タンクローリーは、製造所等のうちどれに該当するか。

8 / 10

屋外貯蔵所で貯蔵することができる危険物として、正しいものはどれか。

9 / 10

屋外貯蔵所に貯蔵できない危険物はどれか。

10 / 10

販売取扱所の区分について、正しいものはどれか。

あなたのスコアは

平均スコアは 0%

🎙️現場のリアル

12区分をそのまま丸暗記しようとすると、まず落ちます。「作るのか・貯めるのか・扱うのか」の3つに割ってから中身を見る。これだけで一気に楽になります。実務でも申請書の1行目がこの区分なので、ここを間違えると書類が全部やり直しです。

📝まとめ

製造所等とは?貯蔵所・取扱所の区分を解説
図解:製造所等とは?貯蔵所・取扱所の区分を解説
  • 製造所等:製造所・貯蔵所・取扱所の総称で全12区分
  • 製造所1・貯蔵所7・取扱所4=合計12を丸暗記
  • タンクローリー=移動タンク貯蔵所(貯蔵所)、配管=移送取扱所(取扱所)
  • 屋外貯蔵所は特殊引火物を除く引火点0℃以上のもの等に限定(頻出)
消防設備士

次回は1-9「保安距離・保有空地」。製造所等を安全に置くための距離と空きスペースのルールを学びます。

📚 この科目の全体像(学習ロードマップ)

いま何回目をやっていて、あと何回残っているかがひと目でわかります。復習したい回はここから飛んでください。

消防法令の学習ロードマップ28
  1. 1【過去問】消防法上の危険物とは?定義と別表第1を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
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  3. 3【過去問】第4類危険物の7品名とは?引火点による分類の覚え方を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  4. 4【過去問】指定数量とは?品名ごとの数値と覚え方を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  5. 5【過去問】指定数量の倍数計算とは?計算手順と少量危険物を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  6. 6【過去問】危険物取扱者とは?甲種・乙種・丙種の違いと立会いを解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  7. 7【過去問】危険物取扱者免状とは?交付・書換え・再交付を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
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  13. 13【過去問】危険物保安統括管理者・施設保安員とは?三者の違いを解説|危険物取扱者乙4続きを見る
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  20. 20【過去問】運搬の基準とは?容器・表示・混載の可否を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  21. 21【過去問】移送の基準とは?移動タンク貯蔵所の構造と義務を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
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  24. 24【過去問】貯蔵・取扱いの共通基準とは?「みだりに」の意味を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  25. 25【過去問】屋内・屋外タンク貯蔵所とは?防油堤と保有空地を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  26. 26【過去問】地下タンク貯蔵所とは?漏えい検査管と簡易タンクを解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  27. 27【過去問】給油取扱所とは?給油空地とセルフの基準を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
  28. 28【過去問】警報設備とは?設置基準と事故時の応急措置を解説|危険物取扱者乙4続きを見る
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この記事を書いた人

高専から大学院まで9年間にわたり化学を専攻。
消防整備士として10年の実務経験を積み、独立・起業。

消防設備士全類、危険物取扱者全類をはじめ、第二種電気工事士、AI・DD総合種、第三種電気主任技術者など、多数の国家資格を保有。

神戸高等技術専門学院にて危険物取扱者 乙種第4類およびDO第3種の講師を担当。
また、月刊誌「電気と工事(オーム社)」にてコラムを連載中。

実務・教育・執筆の三軸から、専門性と実践力を兼ね備えた情報発信を行っている。

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