学習範囲:工事・整備|点検・整備・事故防止
工事・整備|全7講義
最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)ショップの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。
併せて、ご参照ください。
摩耗、腐食、取付部の緩み、格納状態などは、発見後にどう扱うかまで問われます。使用停止の必要性、整備後の確認、記録の意味を結び付け、次の異常を見逃さない管理へつなげます。
①:点検は異常の発見から始まる
点検では、器具本体、ロープや袋、取付部、格納状態、操作空間などを確認します。異常を見つけたときは、単に記録するのでなく、避難時に使用してよい状態かを判定します。腐食、摩耗、緩み、変形のような兆候を、使用時の危険へ結び付けて考えます。
②:使用停止・整備・復旧を混同しない
異常がある器具は、必要に応じて使用停止とし、整備後に安全を確認して復旧します。点検中に器具を操作する作業者の安全と、非常時に避難者が誤って使わないための措置は別々に必要です。設問では「発見した後に何をするか」の順序が問われるため、作業の前後を入れ替えないようにします。
③:事故防止を次の点検へつなげる
点検結果と整備内容を記録すると、同じ不良の再発や見落としを防げます。復旧後も、格納状態、標識、取付部、操作空間を確認して初めて避難器具は使える状態に戻ります。異常の発見→使用停止→整備→確認→記録という流れを一文で説明できるようにしましょう。
引っかけ①:条件を一つだけで決めない
補足:点検・整備の作業中は、器具を使えない状態であることを周囲へ知らせる配慮も必要です。整備が終わった後には、取り付け、格納、標識、操作空間を再確認し、記録へ残します。単発の修理で終わらせず、次回点検で同じ箇所を追える状態にすることが事故防止につながります。
過去問で確認
【確認問題1/6】緩降機の点検
緩降機の点検を行った結果、整備を要しないものは次のうちどれか。
1.調速器の封印が外され、なくなっていた。
2.緩降機の着用具が、調速器の下にあった。
3.降下最高速度が300cm/sであった。
4.着用具とロープを連結する金具に分解された痕跡があった。
【確認問題2/6】緩降機の点検
緩降機の点検項目として、特に必要のないものは次のうちどれか。
1.手動によるロープの走行が円滑であるか。
2.調速器に封印がされているか。
3.調速器の連結部(フック)が円滑に動くか。
4.格納箱が赤色に塗色されているか。
【確認問題3/6】救助袋の点検
救助袋の機器点検において、裂傷等を発見した。袋本体の強度に最も関係のあるものは次のうちどれか。
1.斜降式の救助袋の袋本体底面に靴の泥が付着していた。
2.斜降式の救助袋の袋本体上部帆布に、多少のけば立ちがあった。
3.袋本体の帆布が水分を含んで、やや熱を帯びた状態で折りたたまれていた。
4.垂直式の救助袋の下部出口の保護マットの縫い目部分に約2cm程の長さの縫い糸切れがあった。
【確認問題4/6】救助袋の点検
斜降式の救助袋の格納の点検について、誤っているものは次のうちどれか。
1.開口部にある格納箱に、直接格納されていること。
2.格納箱は、容易に開閉できること。
3.下部支持装置の張設ロープはもつれたまま格納されていないこと。
4.袋本体は、上部からつづら折りに折りたたみ、使用時に円滑に展張できるように格納されていること。
【確認問題5/6】取付具の点検
金属製避難はしごを固定部材に締め付けるアンカーボルトのナットをゲージ付きトルクレンチで点検を行ったところ、次のような数値を得られた。このうち、締め付け強度(トルク値)として、最も不適当なものは次のうちどれか。 アンカーボルトトルク値(N・cm)
1.M10×1.5 1,700
2.M10×1.5 2,200
3.M12×1.75 3,500
4.M12×1.75 5,500
【確認問題6/6】取付具の点検
金属製避難はしごの取付け具を固定部材に取付けるアンカーネジのナットをゲージ付トルクレンチで測定したところ、次のような数値が得られた。このうち、点検をする必要があるものはどれか。 アンカーネジトルク値(N・cm)
1.M10×1.5 1,960
2.M12×1.75 2,450
3.M16×2.0 6,370
4.M16×2.0 7,840
実務メモとまとめ
本文の条件を順に確認し、器具の役割と安全に使うための理由を一文で説明できるようにしましょう。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。

上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。
次の学習
工事・整備を終えたら、設備等の規格の単元へ進み、器具ごとの基準を確認しましょう。