【過去問】ジアゾジニトロフェノール・硫酸ヒドラジンとは?第5類を解説|危険物取扱者【甲、乙5】

第5類の6番目は「ジアゾ化合物」のジアゾジニトロフェノールと「ヒドラジンの誘導体」の硫酸ヒドラジンです。
ジアゾジニトロフェノールは起爆力が強く雷管用起爆薬として使われる非常に敏感な物質、硫酸ヒドラジンは水溶液が強い酸性を示す還元性物質です。
強欲な青木ジアゾジニトロフェノールって、水に溶かして保管すれば安全なんすよね?
消防設備士そこがひっかけです。ジアゾジニトロフェノールは水にはほとんど溶けません。溶けるのはアセトンや酢酸です。ただし貯蔵は「水またはアルコールとの混合液中」に入れて感度を下げる方法が取られます。「溶ける」と「湿潤状態で貯蔵する」は別の話なので混同しないようにしましょう。
このページを見たら危険物取扱者甲種の性質に出てくる「第5類(自己反応性物質)ジアゾジニトロフェノール・硫酸ヒドラジン」に関する問題が得点源となるはず!
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1. ジアゾジニトロフェノール・硫酸ヒドラジンとは
ジアゾジニトロフェノールはジアゾ基(=N₂)を持つ化合物、硫酸ヒドラジンはヒドラジン(H₂N−NH₂)を元にした化合物で、いずれも第5類に分類されます。
ジアゾジニトロフェノールは雷管用起爆薬として使われるほど起爆力が強い

2. 2物質の性状比較
| 物質名 | 特徴 |
| ジアゾジニトロフェノール | 黄色〜紅黄色の不定形粉末。水にはほとんど溶けないがアセトン・酢酸には溶ける。日光で褐色に変色。摩擦・衝撃で容易に爆発。水またはアルコールとの混合液中に貯蔵 |
| 硫酸ヒドラジン | 無色〜白色の結晶、無臭。冷水にはほとんど溶けないが熱水には溶ける。水溶液は強い酸性(5%水溶液でpH1.5程度)。還元性を有し酸化されやすい |
強欲な青木硫酸ヒドラジンの水溶液がアルカリ性じゃなくて酸性なのは意外っす。
消防設備士硫酸ヒドラジンは「硫酸」の塩なので水溶液は強い酸性を示します。名前に「ヒドラジン」とあるとアルカリ性をイメージしがちですが、硫酸塩になっている点がポイントです。「アルカリ性を示す」という記述は誤りの定番パターンです。
上記の内容をふまえて、さっそく過去問に挑戦してみましょう!
【過去問】ジアゾジニトロフェノール・硫酸ヒドラジン
【問1】 ジアゾジニトロフェノールの性状について、次のうち誤っているものはどれか。
- 黄色の粉末である。
- 光により、変色する。
- 水に容易に溶ける。
- 加熱すると、爆発的に分解する。
- 摩擦や衝撃により、容易に爆発する。
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正解:3
ジアゾジニトロフェノールは水にほとんど溶けません。「水に容易に溶ける」は誤りです。アセトンや酢酸には溶けます。
【問2】 ジニトロソペンタメチレンテトラミンの貯蔵方法について、次のうち適切なものはどれか。
- 酸を加えて貯蔵する。
- 加熱・衝撃・摩擦を避け、換気のよい冷暗所で貯蔵する。
- 保護液として灯油を用いる。
- 窒素を封入した容器に貯蔵する。
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正解:2
ジニトロソペンタメチレンテトラミンは酸との接触で発火するため、酸を加えるのは厳禁です。加熱・衝撃・摩擦を避け、換気のよい冷暗所で貯蔵します。
【問3】 硫酸ヒドラジンの性状について、次のうち誤っているものはどれか。
- 無色または白色の結晶である。
- 水に溶かすと水溶液はアルカリ性を示す。
- 還元性を有し酸化されやすい。
- 無臭である。
- 燃焼時に有毒なガスを発生する。
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正解:2
硫酸ヒドラジンの水溶液は強い酸性を示します(5%水溶液でpH1.5程度)。「アルカリ性」は誤りです。
チェック1(4択)
ジアゾジニトロフェノールが主に使用される用途として、正しいものはどれか。
- 医薬品の原料
- 雷管用起爆薬
- 食品添加物
- 農薬の原料
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正解:2
ジアゾジニトロフェノールは起爆力が強いことから、主に雷管用起爆薬として使われます。
チェック2(○✕)
次の記述の正誤を答えなさい。
硫酸ヒドラジンは還元性を有し、酸化されやすい。
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正解:○
硫酸ヒドラジンは還元性を有し、酸化剤と激しく反応します。
チェック3(穴埋め)
次の( )に当てはまる語句を答えなさい。
- ジアゾジニトロフェノールは( ① )色〜紅黄色の不定形粉末である。
- ジアゾジニトロフェノールは( ② )またはアルコールとの混合液中に貯蔵する。
- 硫酸ヒドラジンの水溶液は( ③ )性を示す。
- 硫酸ヒドラジンは( ④ )性を有し、酸化されやすい。
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① 黄 ② 水 ③ 酸 ④ 還元
深掘り解説

① 「溶ける」と「貯蔵液に入れる」は別の話
ジアゾジニトロフェノールは水にはほとんど溶けませんが、貯蔵の際は水またはアルコールとの混合液中に入れます。これは「溶かして安定させる」のではなく、粒子の周りを液体で満たし、摩擦や衝撃が直接伝わらないよう緩衝させるためです。
「貯蔵に水を使う=水に溶ける」と短絡的に考えないようにしましょう。ピクリン酸やニトロセルロースの湿潤貯蔵も同じ考え方です。

② 名前の印象と実際の液性のギャップ
「ヒドラジン」という名前からアルカリ性をイメージしやすいですが、硫酸ヒドラジンは硫酸の塩であるため水溶液は強い酸性を示します。物質名に引きずられず、実際の化学的性質(この場合は「硫酸塩」という部分)に注目することが、ひっかけ対策の基本です。
まとめ
- ✓
ジアゾジニトロフェノールは黄色〜紅黄色の不定形粉末で、水にほとんど溶けない
- ✓
起爆力が強く、雷管用起爆薬として使われる
- ✓
ジアゾジニトロフェノールは水またはアルコールとの混合液中に貯蔵する
- ✓
硫酸ヒドラジンの水溶液は強い酸性(アルカリ性ではない)
- ✓
硫酸ヒドラジンは還元性を有し、酸化剤と激しく反応する
強欲な青木次はヒドロキシルアミン・硫酸ヒドロキシルアミンっすね!第5類、続けていきましょう!
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