【過去問】アジ化ナトリウム・硝酸グアニジンとは?第5類を解説|危険物取扱者【甲、乙5】

第5類の最後は「その他のもので政令で定めるもの」に分類されるアジ化ナトリウム・硝酸グアニジンです。これで第5類(自己反応性物質)は全物質を網羅します。
アジ化ナトリウムは貯蔵容器の材質が特に細かく問われる、頻出のひっかけ物質です。
強欲な青木アジ化ナトリウムって、金属がダメならプラスチックなら何でもOKっすよね?ポリ塩化ビニルとか。
消防設備士それも誤りです。ポリ塩化ビニル製の容器も適切ではありません。ポリエチレン・ポリプロピレン・ガラス製などの容器を使う必要があります。「プラスチックなら何でもいい」わけではない点に注意してください。
このページを見たら危険物取扱者甲種の性質に出てくる「第5類(自己反応性物質)アジ化ナトリウム・硝酸グアニジン」に関する問題が得点源となるはず!
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併せて、ご参照ください。
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1. アジ化ナトリウム・硝酸グアニジンとは
アジ化ナトリウム(NaN₃)は「金属のアジ化物」、硝酸グアニジン(CH₅N₃・HNO₃)は自動車のエアバッグにも使われてきた物質で、いずれも政令上「その他のもので政令で定めるもの」に分類される第5類危険物です。
アジ化ナトリウムは重金属(鉛・銅・銀等)と反応して、非常に衝撃に敏感なアジ化物を生成する

2. 2物質の性状比較
| 物質名 | 特徴 |
| アジ化ナトリウム(NaN₃) | 無色〜白色の板状結晶。水によく溶ける(水溶液は弱アルカリ性)。酸と反応してアジ化水素を発生。重金属と反応し衝撃に敏感なアジ化物を生成。金属製・ポリ塩化ビニル製容器は不可(ポリエチレン等を使用) |
| 硝酸グアニジン(CH₅N₃・HNO₃) | 白色の結晶。水・エタノールに溶ける。急激な加熱や衝撃で爆発。可燃性・還元性物質と混触すると発火のおそれ。自動車のエアバッグに使用 |
強欲な青木アジ化ナトリウムがエアバッグに使われてたのは知ってたっすけど、硝酸グアニジンも同じ用途なんすね。
消防設備士そうです。アジ化ナトリウムはかつてエアバッグのガス発生剤として使われていましたが、毒性の問題から現在は使用禁止となっています。現在は硝酸グアニジンなど、より安全な物質に置き換わっています。
上記の内容をふまえて、さっそく過去問に挑戦してみましょう!
【過去問】アジ化ナトリウム・硝酸グアニジン
【問1】 アジ化ナトリウムの性状について、次のうち誤っているものはどれか。
- 無色(白色)の結晶である。
- 酸と反応して、有毒で爆発性のアジ化水素を発生する。
- 水によく溶ける。
- 空気中で急激に加熱すると激しく分解し、爆発することがある。
- アルカリ金属とは激しく反応するが、銅、銀に対しては安定である。
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正解:5
アジ化ナトリウムは銅・銀に対しても反応し、これらのアジ化物を生成します。「銅、銀に対しては安定」は誤りで、実際は銅・銀のアジ化物は衝撃に敏感で爆発します。
【問2】 アジ化ナトリウムの取扱い及び消火方法について、次のA〜Eのうち誤っているもののみを組み合わせたものはどれか。
A 容器はポリ塩化ビニル製のものを使用する。
B アルカリ金属とは激しく反応するが、銅、銀に対しては安定である。
C 酸と反応して、アジ化水素を発生する。
D ハロゲン化物消火剤が火災に有効である。
E 通気孔のない容器に貯蔵し、密栓する。
- A、B、C
- A、B、D
- A、C、E
- B、C、D
- B、D、E
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正解:2(A、B、D)
ポリ塩化ビニル製の容器は適切ではありません(Aが誤り)。銅・銀とも反応します(Bが誤り)。第5類の危険物にハロゲン化物消火剤は適応しません(Dが誤り)。
【問3】 硝酸グアニジンの性状について、次のA〜Eのうち正しいものはいくつあるか。
A 固体である。
B 加熱衝撃による爆発のおそれはない。
C 水、エタノールに溶ける。
D 燃焼または加熱分解すると、硝酸や窒素酸化物を含む有毒で腐食性のヒュームを生成する。
E 自動車のエアバッグに使われている。
1 1つ 2 2つ 3 3つ 4 4つ 5 5つ
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正解:4(A、C、D、E)
硝酸グアニジンは急激な加熱や衝撃により爆発するため、B(爆発のおそれはない)は誤りです。それ以外の記述は正しく、正解は4つです。
チェック1(4択)
アジ化ナトリウムの貯蔵容器として、適切なものはどれか。
- 鉛製の容器
- ポリ塩化ビニル製の容器
- ポリエチレン製の容器
- 銅製の容器
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正解:3
アジ化ナトリウムはポリエチレン、ポリプロピレン、ガラス製などの容器で貯蔵します。金属製やポリ塩化ビニル製の容器は不適切です。
チェック2(○✕)
次の記述の正誤を答えなさい。
アジ化ナトリウムは、現在も自動車のエアバッグに使用されている。
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正解:✕
アジ化ナトリウムはかつてエアバッグに使われていましたが、毒性が強いため現在は使用禁止となっています。
チェック3(穴埋め)
次の( )に当てはまる語句を答えなさい。
- アジ化ナトリウムは酸と反応して有毒で爆発性の( ① )を発生する。
- アジ化ナトリウムは( ② )(鉛・銅・銀等)と反応し、衝撃に敏感なアジ化物を生成する。
- アジ化ナトリウムの容器は( ③ )製やガラス製などを用いる(金属製・ポリ塩化ビニル製は不可)。
- 硝酸グアニジンは自動車の( ④ )に使われている。
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① アジ化水素 ② 重金属 ③ ポリエチレン ④ エアバッグ
深掘り解説

① 容器の材質は「ダメなもの」を正確に覚える
アジ化ナトリウムの容器選びは、次の2点を正確に押さえることが重要です。
- 金属製容器はNG:重金属(特に鉛)と反応し、衝撃に敏感なアジ化物を生成するため
- ポリ塩化ビニル製容器もNG:適切ではないとされている(他のプラスチック容器と混同しないよう注意)
「プラスチックなら安全」と思い込まず、ポリエチレン・ポリプロピレン・ガラス製という具体的な指定を覚えておくことが得点のポイントです。

② 危険物とエアバッグの意外な関係
自動車のエアバッグは、危険物の急激な分解・ガス発生という性質を安全に利用した工業製品です。アジ化ナトリウムは加熱により窒素ガスと金属ナトリウムを瞬時に生成する性質が使われていましたが、毒性の高さから現在は使用禁止となり、硝酸グアニジンなど別の物質に置き換えられています。
身近な製品と危険物の性質がつながっていることを意識すると、記憶の定着に役立ちます。
まとめ
- ✓
アジ化ナトリウムは酸と反応してアジ化水素を発生する
- ✓
重金属(鉛・銅・銀等)と反応し、衝撃に敏感なアジ化物を生成する
- ✓
容器はポリエチレン・ポリプロピレン・ガラス製(金属製・ポリ塩化ビニル製は不可)
- ✓
硝酸グアニジンは自動車のエアバッグに使われている
- ✓
第5類の消火にハロゲン化物消火剤は不適応
強欲な青木これで第5類が完走っす!次はいよいよ最後、第6類(酸化性液体)っすね!
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