【過去問】ヒドロキシルアミン・硫酸ヒドロキシルアミンとは?第5類を解説|危険物取扱者【甲、乙5】

第5類の7番目はヒドロキシルアミンと、その塩である硫酸ヒドロキシルアミンです。前回の硫酸ヒドラジンと似た名前・構造ですが、水溶液の性質(塩基性か酸性か)が異なる点が試験の重要ポイントです。
また硫酸ヒドロキシルアミンは貯蔵容器の材質にも特別な注意が必要です。
強欲な青木硫酸ヒドロキシルアミンも、前回の硫酸ヒドラジンと同じで金属製の容器でいいっすよね?
消防設備士それは危険です。硫酸ヒドロキシルアミンの水溶液は金属を腐食するため、金属製容器は使えません。プラスチック製やガラス製の容器に貯蔵する必要があります。
このページを見たら危険物取扱者甲種の性質に出てくる「第5類(自己反応性物質)ヒドロキシルアミン・硫酸ヒドロキシルアミン」に関する問題が得点源となるはず!
最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)noteの危険物取扱者「過去問テスト」で毎年更新しています。
併せて、ご参照ください。
🔰基礎教養学習
1. ヒドロキシルアミン・硫酸ヒドロキシルアミンとは
ヒドロキシルアミン(NH₂OH)は白色の結晶で、硫酸ヒドロキシルアミンはその硫酸塩です。いずれも第5類(自己反応性物質)に分類されます。
ヒドロキシルアミンの水溶液は弱塩基性、硫酸ヒドロキシルアミンの水溶液は中程度の強さの酸

2. 2物質の性状比較
| 物質名 | 特徴 |
| ヒドロキシルアミン(NH₂OH) | 白色の結晶、潮解性あり。水・アルコールによく溶ける。水溶液は弱塩基性。高濃度水溶液に鉄イオンが存在すると発火・爆発のおそれ |
| 硫酸ヒドロキシルアミン | 白色の結晶。水によく溶けるが、エタノール・ベンゼン・ジエチルエーテルには溶けない。水溶液は中程度の強さの酸で金属を腐食。プラスチック製・ガラス製容器に貯蔵 |
強欲な青木ヒドロキシルアミンと硫酸ヒドロキシルアミンで、水溶液の性質が逆になるのがややこしいっす。
消防設備士そうなんです。ヒドロキシルアミン単体は弱塩基性、硫酸塩になった硫酸ヒドロキシルアミンは酸性に変わります。前回の「硫酸ヒドラジン」でも同じパターンでしたね。「硫酸塩になると水溶液は酸性になる」と覚えておくと応用が利きます。
上記の内容をふまえて、さっそく過去問に挑戦してみましょう!
【過去問】ヒドロキシルアミン・硫酸ヒドロキシルアミン
【問1】 ヒドロキシルアミンの性状について、次のうち誤っているものはどれか。
- 高濃度の水溶液に、鉄イオンが存在すると発火・爆発のおそれがある。
- 過酸化バリウムと接触すると発火・爆発のおそれがある。
- 熱分解により、窒素、アンモニア、水などを生成する。
- エタノールによく溶ける。
- 水溶液は酸性である。
解答と解説を見る
正解:5
ヒドロキシルアミンの水溶液は弱塩基性です。「酸性」は誤りです。強い還元性があり、酸化剤(過酸化バリウム等)と接触すると発火・爆発のおそれがあります。
【問2】 硫酸ヒドロキシルアミンの性状等について、次のA〜Eのうち正しいものの組み合わせはどれか。
A アルカリとの接触で激しく分解するが、酸化剤に対しては安定である。
B 湿気を含んだものは、金属(鉄、銅、アルミニウム)製の容器が適している。
C 加熱や燃焼により有毒ガスを発生するおそれがある。
D エーテルやアルコールによく溶ける。
E 粉じんが舞い上がって空気と混合すると、粉じん爆発のおそれがある。
- AとC
- AとD
- BとD
- BとE
- CとE
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正解:5(CとE)
硫酸ヒドロキシルアミンは強い還元剤で酸化剤と激しく反応します(Aが誤り)。水溶液は酸性のため金属製容器は不適切です(Bが誤り)。エーテル・アルコールには溶けません(Dが誤り)。
【問3】 硫酸ヒドロキシルアミンの貯蔵、取扱いについて、次のうち誤っているものはどれか。
- 粉じんの吸入を避ける。
- 乾燥した場所に貯蔵する。
- クラフト紙袋に入った状態で流通することがある。
- 高温になる場所に貯蔵しない。
- 水溶液は、ガラス製容器に貯蔵してはならない。
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正解:5
硫酸ヒドロキシルアミンの水溶液は金属を腐食する酸性のため、耐腐食性のあるガラス製・プラスチック製容器が適しています。「ガラス製容器に貯蔵してはならない」は誤りです。
チェック1(4択)
硫酸ヒドロキシルアミンの貯蔵容器として、適切なものはどれか。
- 鉄製の容器
- 銅製の容器
- プラスチック製・ガラス製の容器
- アルミニウム製の容器
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正解:3
硫酸ヒドロキシルアミンの水溶液は金属を腐食するため、プラスチック製・ガラス製の容器に貯蔵します。
チェック2(○✕)
次の記述の正誤を答えなさい。
ヒドロキシルアミンの水溶液は弱塩基性、硫酸ヒドロキシルアミンの水溶液は酸性である。
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正解:○
ヒドロキシルアミン単体は弱塩基性ですが、硫酸塩になった硫酸ヒドロキシルアミンは中程度の強さの酸性を示します。
チェック3(穴埋め)
次の( )に当てはまる語句を答えなさい。
- ヒドロキシルアミンの水溶液は( ① )性を示す。
- ヒドロキシルアミンは高濃度水溶液に( ② )イオンが存在すると発火・爆発のおそれがある。
- 硫酸ヒドロキシルアミンの水溶液は金属を( ③ )するため、金属製容器は使用できない。
- 硫酸ヒドロキシルアミンは( ④ )製やガラス製の容器に貯蔵する。
解答と解説を見る
① 弱塩基 ② 鉄 ③ 腐食 ④ プラスチック
深掘り解説

① 「塩になると酸性になる」パターンの再確認
前回の硫酸ヒドラジンに続き、今回のヒドロキシルアミン系でも「元の物質は塩基性寄りでも、硫酸塩になると水溶液は酸性になる」というパターンが繰り返されています。
- ヒドロキシルアミン(弱塩基性)→ 硫酸ヒドロキシルアミン(酸性)
- ヒドラジン系も同様に、硫酸塩になると酸性を示す
この規則性を知っておくと、初めて見る「硫酸○○」という物質でも水溶液の性質を推測しやすくなります。

② 容器の材質は「腐食性」で決まる
硫酸ヒドロキシルアミンの水溶液は金属を腐食するため、鉄・銅・アルミニウムなどの金属製容器は使用できません。プラスチック製やガラス製など、酸に侵されにくい材質の容器を選ぶ必要があります。
「水溶液が酸性・腐食性を持つ物質は金属容器NG」というのは第5類・第6類を通じて繰り返し出てくる考え方なので、ここで押さえておきましょう。
まとめ
- ✓
ヒドロキシルアミンの水溶液は弱塩基性
- ✓
硫酸ヒドロキシルアミンの水溶液は中程度の強さの酸性
- ✓
硫酸ヒドロキシルアミンの水溶液は金属を腐食するため金属製容器は使用不可
- ✓
硫酸ヒドロキシルアミンはプラスチック製・ガラス製容器に貯蔵
- ✓
ヒドロキシルアミンは高濃度水溶液に鉄イオンが存在すると発火・爆発のおそれ
強欲な青木次はアジ化ナトリウム・硝酸グアニジンっすね!これで第5類も完走目前っす!
危険物取扱者「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題”のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
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