【過去問】引火性固体とは?固形アルコール・ゴムのり・ラッカーパテを解説|危険物取扱者【甲、乙2】

第2類(可燃性固体)の最後は引火性固体です。ここまでの硫化リン・赤リン・硫黄・鉄粉・金属粉・マグネシウムは「単体・化合物」でしたが、引火性固体は「引火点が低い固体」という性質で括られたグループという点が特徴です。
政令上の定義は「固形アルコールその他1気圧において引火点が40℃未満の固体」。代表例は固形アルコール・ゴムのり・ラッカーパテです。
強欲な青木固形アルコールって、キャンプとかで使う燃料っすよね?あれも燃え方は木炭と同じ表面燃焼なんすか?
消防設備士そこが定番のひっかけです。固形アルコールの燃焼形態は「蒸発燃焼」で、木炭やコークスの「表面燃焼」とは違います。中のアルコール成分が蒸発し、その蒸気が燃える仕組みだからです。
このページを見たら危険物取扱者甲種・乙2の性質に出てくる「第2類(可燃性固体)引火性固体」に関する問題が得点源となるはず!
最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)noteの危険物取扱者「過去問テスト」で毎年更新しています。
併せて、ご参照ください。
🔰基礎教養学習
1. 引火性固体の定義
引火性固体は、物質名ではなく「引火点の低さ」という性質で分類される第2類のグループです。政令上の定義は次のとおりです。
固形アルコールその他1気圧において引火点が40℃未満のもの

2. 代表的な引火性固体の性状
| 物質名 | 特徴 |
| 固形アルコール | メタノールなどをゲル状に固めたもの。燃料用として市販。燃焼形態は蒸発燃焼(表面燃焼ではない)。可燃性蒸気が漏れないよう容器に入れ密栓して貯蔵する |
| ゴムのり | 生ゴムを揮発性の溶剤(ベンジン等)に溶かした接着剤。混合物であり、引火点が低い |
| ラッカーパテ | ラッカー系塗料の下地充填剤。揮発性の有機溶剤を含み、引火点が低い |
強欲な青木ゴムのりとかラッカーパテって、単体の物質じゃなくて混ぜものなんすね。
消防設備士そのとおりです。固形アルコール・ゴムのり・ラッカーパテ・ラッカー用シンナー・動植物油類はいずれも「混合物」に分類されます。「単体・化合物・混合物の見分け」は物理化学の分野でもよく問われる横断的な論点です。
上記の内容をふまえて、さっそく過去問に挑戦してみましょう!
【過去問】引火性固体
【問1】 物質とその通常の燃焼形態の組合せとして、次のうち誤っているものはどれか。
- 固形アルコール………表面燃焼
- ニトロセルロース………内部(自己)燃焼
- 木材………分解燃焼
- コークス………表面燃焼
- ナフタレン………蒸発燃焼
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正解:1
固形アルコールの燃焼形態は蒸発燃焼です。「表面燃焼」は誤り。表面燃焼は木炭・コークスのように、固体表面で酸素と直接反応して燃える形態を指します。

【問2】 次に掲げる単体、化合物または混合物のうち、混合物はいくつあるか。
硫黄、ベンゼン、固形アルコール、鉄、エタノール、ラッカー用シンナー、リン、水、ガソリン、ナトリウム、塩素酸カリウム、動植物油
1 1つ 2 2つ 3 3つ 4 4つ 5 5つ
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正解:4(4つ)
混合物は固形アルコール・ラッカー用シンナー・ガソリン・動植物油の4つです。硫黄・鉄・リン・ナトリウムは単体、ベンゼン・エタノール・水・塩素酸カリウムは化合物です。「〜類」「〜油」「シンナー」は混合物であることが多いというのも見分けのヒントになります。
【問3】 危険物を貯蔵し、取り扱う際の注意事項として、次のうち妥当なものはどれか。
- 固形アルコールは、可燃性蒸気が漏えいしないよう、容器を開放したまま風通しの良い場所に貯蔵する。
- 固形アルコールは、可燃性蒸気が漏えいしないよう、容器に入れ、密栓して貯蔵する。
- 固形アルコールは、水中に貯蔵する。
- 固形アルコールは、他の危険物と自由に混載してよい。
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正解:2
固形アルコールは可燃性蒸気の漏えいを防ぐため、容器に入れ密栓して貯蔵します。開放貯蔵・水中貯蔵は不適切で、他の危険物との自由な混載も認められません。
チェック1(4択)
引火性固体の政令上の定義として、正しいものはどれか。
- 固形アルコールその他1気圧において引火点が40℃未満のもの
- 固形アルコールその他1気圧において発火点が100℃未満のもの
- 固形アルコールその他1気圧において融点が40℃未満のもの
- 固形アルコールその他1気圧において沸点が40℃未満のもの
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正解:1
引火性固体は「固形アルコールその他1気圧において引火点が40℃未満のもの」と定義されています。
チェック2(○✕)
次の記述の正誤を答えなさい。
固形アルコールの燃焼形態は蒸発燃焼であり、木炭のような表面燃焼ではない。
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正解:○
固形アルコールは蒸発燃焼です。中のアルコール成分が蒸発し、その蒸気が燃える仕組みのため、固体表面で直接反応する表面燃焼とは異なります。
チェック3(穴埋め)
次の( )に当てはまる語句を答えなさい。
- 引火性固体は「固形アルコールその他1気圧において( ① )が40℃未満のもの」と定義される。
- 固形アルコールの燃焼形態は( ② )である。
- 固形アルコールは( ③ )して貯蔵し、可燃性蒸気の漏えいを防ぐ。
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① 引火点 ② 蒸発燃焼 ③ 密栓
深掘り解説

① 燃焼形態の全体像を1枚で整理する
物理化学の科目で学ぶ「燃焼形態」は、性質科目の個別物質とセットで問われることが多い横断的テーマです。
- 表面燃焼:木炭・コークス(固体表面で直接反応)
- 分解燃焼:木材・紙(熱分解で可燃性ガスを出しながら燃える)
- 蒸発燃焼:固形アルコール・ナフタレン・硫黄(蒸発した蒸気が燃える)
- 内部(自己)燃焼:ニトロセルロース(分子内の酸素で燃える)
試験では「固形アルコール=表面燃焼」という誤った組合せが繰り返し出題されています。正しくは蒸発燃焼です。

② 単体・化合物・混合物の見分け方
引火性固体のほとんど(固形アルコール・ゴムのり・ラッカーパテ)は混合物です。「〜のり」「〜パテ」「〜シンナー」といった名前は、複数の成分を混ぜ合わせた製品であることのサインになります。
これは第2類だけの知識ではなく、物理化学科目の定番出題(単体・化合物・混合物の分類)ともつながっているため、まとめて覚えておくと一石二鳥です。
まとめ
- ✓
引火性固体は「固形アルコールその他1気圧において引火点が40℃未満のもの」と定義される
- ✓
固形アルコールの燃焼形態は蒸発燃焼(表面燃焼ではない)
- ✓
固形アルコールは可燃性蒸気が漏れないよう容器に入れ密栓して貯蔵する
- ✓
固形アルコール・ゴムのり・ラッカーパテはいずれも混合物
強欲な青木これで第2類も完走っす!次は第3類の自然発火性・禁水性物質っすね!
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